■マリアズハート
【中間調整】初の直線競馬だった昨秋のルミエールADを快勝。前走の韋駄天Sも勝利し、ここまで直線競馬は2戦2勝としている。2鞍とも16番枠からの発走と枠の有利さに恵まれた面はあるにせよ、オープンクラスで無敗なのは事実。重賞で勝ち負けになる直線競馬の強者と言っていいだろう。前走後はこのレースを目標にいったん放牧に出され、14日に美浦へ帰厩。16日は14-14程度ではあったが、雨で渋ったウッドで軽快に初時計を出している。20日の1週前追いはウッドで3歳未勝利馬を5馬身追走。直線で併走に持ち込み、ゴール手前で相手が盛り返したぶん最後は半馬身ほど遅れに終わったが、自身の伸びは上々と言えた。
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【最終追い切り】前走時と同様に菊沢騎手が騎乗し、美浦坂路を単走。鞍上との意思疎通を深めることに主眼を置く内容だった。ゆったりっとした入りで脚を溜め、外ラチ沿いへ誘導された直線ではそこまでスパッとは切れなかったが軽快に脚を伸ばした。
【見解】最終追いは派手な動きではなかったが、もとより坂路ではそこまで動かないタイプ。ラストの素軽さは時計以上のものがあり、気持ちはしっかり乗っているようだった。最後のひと追いで万全の状態に持ってこれたようだ。
総合評価「A」
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クイーンステークス2022 データコラム一覧
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◆【動画プレーバック/クイーンステークス2021】3番人気テルツェットが雨のなかクビ差で差し切って重賞2勝目
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。