■ライオンボス
【中間調整】2019年にこのレースを制し、20年、21年はぞれぞれ2着。韋駄天Sも2勝しており、千直実績は最上位だ。本来は5月の韋駄天Sを予定していたが外傷の影響で回避。放牧で休養し、4年連続参戦となるアイビスSDに向け、7月上旬に美浦へ戻っている。10日にポリで初時計。13日にウッドで併せ馬で中間初めて時計になるところを消化し、1週前の20日にもウッドで併せ馬を行った。1週前追いではやや終いの切れを欠いたものの、手応えそのものは上々。目標とした相手に先着を果たしている。
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【最終追い切り】美浦ポリで2頭を先導し、直線では外ラチ沿いに進む3頭併せ。手前の転換に一瞬モタつくが、ギアが入ってからはスムーズに伸びた。相手のうち1頭は脱落し、迫ってきたもう1頭に合わせるように併入している。
【見解】ギアが入ってからの伸びはさすがの迫力があるものの、そこに至るまでにモタつきがあるのは気になるところ。外傷そのものは問題なく癒えているはずだが、心理的にまだ引っ掛かるような面があるのかも。1回使って重賞に臨めればよかったが、結局4カ月ぶりのぶっつけ。状態面からは推しづらいところだ。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。