【アイビスSD/騎手データ】内枠の「重賞ハンター」が堅軸か 穴馬候補は「美浦の中堅騎手」

31日は新潟競馬場で直線1000mの名物重賞・アイビスサマーダッシュ(GIII、芝1000m)が行われます。日本では唯一の直線コースとあって毎年巧者が活躍。2019年の優勝馬ライオンボス(牡7、美浦・和田正一郎厩舎)は3年連続で連対中です。

ただし、多くの競馬ファンがご存知のように「枠順次第」な面があり、今回は過去データを並べるだけではなく、1枠から4枠の「内枠時」、5枠から8枠の「外枠時」に分けて、気になる騎手データを見ていきます。

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上記データから不利な内枠でも買える騎手、外枠で穴馬を上位に導く騎手が見えてくるかもしれません。

■内枠でも買えるのは…

今年のアイビスSDに騎乗する騎手の中で2000年以降の過去レースで1枠から4枠の騎乗経験があるのは8名。各騎手の1枠から4枠時の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]アイビスSD、1枠から4枠時の騎手別成績

表から一目瞭然ですが、内枠というハンデを背負って好走するのは並大抵ではないようです。そんな中、内枠であっても人気馬で結果を残せてきたのが土曜競馬でJRA通算1200勝を達成した重賞ハンター・M.デムーロ騎手。2016年のベルカント(1人気1着)は4枠4番、2018年のラブカンプー(2人気2着)は4枠8番での好走でした。

好走した2頭はいずれも牝馬で2番人気以内でしたが、今年同騎手が跨るのは前日4番人気で4枠8番に入ったマウンテンムスメ(牝4、美浦・中野栄治厩舎)。当日2番人気以内に推されるようなら堅軸と考えられます。

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■外枠に一発の可能性

続いて外枠騎乗時のデータも見ていきましょう。今年のアイビスSDに騎乗する騎手の中で2000年以降の過去レースで5枠から8枠の騎乗経験があるのは11名。各騎手の5枠から8枠時の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]アイビスSD、5枠から8枠時の騎手別成績

騎乗数は限られますが、2020年に15番人気のメイショウカズヒメ(8枠17番)を4着に導いた西村淳也騎手、同じく2020年に13番人気のミキノドラマー(8枠18番)で6着に駆けた菊沢一樹騎手は外枠騎乗時は穴馬を上位に導く可能性がある騎手かもしれません。しかしながら両騎手とも今回は1枠から4枠の内枠に入ってしまったため簡単ではなさそうです。

一方、今年も外枠に入り、過去外枠時に好走経験があるのが美浦の中堅・杉原誠人騎手です。同騎手は2017年のレジーナフォルテ(4人気3着)、2020年のビリーバー(9人気3着)と集計期間内2度の3着があります。

連対圏は近くて遠いものの、3着は十分に考えられる騎手ですね。同騎手が今年跨るのが前日7番人気、8枠16番の絶好枠に入ったビリーバー(牝7、美浦・石毛善彦厩舎)。

出走枠の抽選を運良く突破しただけでなく、枠順もほぼ最高の場所を引き当てた同馬。一昨年以来の馬券絡みが見られるのか注目です。

なお、前日1番人気に推された7枠13番のヴェントヴォーチェ(牡5、栗東・牧浦充徳厩舎)に跨る福永祐一騎手は5枠から8枠時の成績はパンチに欠けるものの悪くはありません。

アイビスSDを得意とした西田雄一郎元騎手、村田一誠元騎手は調教師に転身済み、同じく得意な小牧太騎手、吉田豊騎手は今年騎乗がありません。過去優勝経験のある騎手が僅か3名と少ないため、勝ち方を知っていることは魅力です。割り引く必要はなさそうですね。

以上、アイビスSDの気になる騎手データでした。人気馬に跨る機会が多かったと言えばそれまでですが、数字上は独壇場で、内枠でも買えるM.デムーロ騎手をデータ注目騎手として推奨いたします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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