【MLB】「ヒリヒリするような9月」を望んでいた大谷翔平の願い叶わず トレード市場で売り手に回ったエンゼルス、早くも消化試合突入か 

エンゼルス・大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は2日(日本時間3日)、本拠地でのオークランド・アスレチックス戦に「2番DH」で先発出場。5回の第3打席で二塁打を放ち、3試合連続安打を記録した。4打数1安打で打率は.255となった。

トレード期限となったこの日、エンゼルスは主力3選手をトレードにより放出。激震が走る中、チームは3ー1で勝利し、8月は白星スタートとなった。試合前にはペリー・ミナシアンGMが記者会見を行い、今回のトレードや今後の展開、大谷との契約などについて説明した。米複数メディアが伝えている。

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■今季17本目の二塁打を放ち勝利に貢献

この日、先発予定だったノア・シンダーガードフィラデルフィア・フィリーズへ移籍したため、エンゼルスは急きょホセ・スアレスが登板。一方のアスレチックスも先発予定だったフランキー・モンタスニューヨーク・ヤンキースへトレードされたため、マウンドにはコール・アービンが上がった。

ニューヨーク・ヤンキース、サンディエゴ・パドレスシカゴ・カブスなどから本格的なオファーが届いたものの残留が確定した大谷は、第1打席が遊ゴロ、第2打席は中飛に倒れた。しかし、5回2死で迎えた第3打席、ついにアービンを捉えた。内角フォーシームをやや詰まりながらも逆方向へ弾き返すと、左二塁打となった。今季17本目の二塁打で3試合連続安打をマークしたものの、救援左腕カービー・スニードとの対戦となった4打席目は遊ゴロに倒れ、この日は4打数1安打で終わった。

■GMは来季を見据え「層を厚くする」

トレード期間を終え、迎えた最初の試合を3ー1で快勝したエンゼルス。しかし、借金15を抱えてポストシーズン進出は絶望的。今回のトレード市場でもチーム状態を反映し、エンゼルスは売り手に回った。シンダーガードのほか、守護神ライセル・イグレシアス、成長株ブランドン・マーシュを放出し、見返りとして主に若手選手を獲得。来季以降を見据えたトレードが中心となったことは、今シーズンについては“白旗”を上げたことを意味する。

会見に臨んだミナシアンGMは「タフな仕事だった。素晴らしい選手をトレードすることは楽しいことではない」と一連の動きを振り返った後、「このチームには能力の高い選手が多い。ただ、故障することなく、健康的にシーズンを過ごすための方法を見つける必要がある。今季は思い描いた成績にはなっておらず、今オフにはもっと選手層を厚くしたい」と話し、すでに視線は来季へ向いていることを明かした。

ファンがもっとも心配しているのは、大谷の心情だろう。昨季終盤には「もっともっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたい」と明かしていたが、今季もまたポストシーズンでプレーする可能性は低く、残り2カ月ほど“消化試合”を戦うことになった。本塁打王や最多勝など個人タイトルの獲得についても現状は厳しく、モチベーションの置き所が難しい。そして、2023年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる大谷は、エンゼルスとの契約延長についてはサインしておらず、オフには必ずトレード話が再燃する。

■「ショウヘイもここで楽しんでいる」

ミナシアンGMは会見で大谷についても話しており、「我々はショウヘイが好きだ。ショウヘイもここにいることを楽しんでいる。グラウンド内でも外でも素晴らしい。彼は我々が望むタイプの選手だ」とコメント。さらに、「我々はより良いロースターを作らなければならない。それは間違いない。ロッカールームはとても優秀だと思う。若手の有望選手もいるし、実績のある選手もいる。そして、スーパースターもいる。彼らの周りにもっと良いサポートキャストを作らなければならない」と話し、大谷やマイク・トラウトを支えるメンバーの充実に意欲を見せた。大谷が求める「勝てるチーム」へ生まれ変わることが、契約延長のカギになることは、GM自身がよく分かっているはずだ。

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文●SPREAD編集部


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