【キーンランドC/血統傾向】前走敗戦で“人気落ち”の妙味 距離短縮ローテで単回収値「192」の血

28日に札幌競馬場で行われるキーンランドC(GIII、芝1200m)の「血統傾向」を分析する。

2走前の函館スプリントでS2着のジュビリーヘッドや、初の古馬相手に重賞連勝を目指すウインマーベル、昨年の覇者レイハリア、高松宮記念8着から巻き返しを狙うエイティーンガールら、サマースプリントシリーズ第5戦となる当レースに好メンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとくキーンランドCの推奨馬を紹介する。

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■パワーとスタミナ比べに強い欧州型ノーザンダンサー系の血

データは2017年以降のキーンランドCを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

近5年の3着内種牡馬をみていくと、サンデー系はダイワメジャー産駒の1勝のみ。【1.1.4.26】(勝率3.1%、連対率6.3%、複勝率18.8%/単回収値11)と頭では狙いにくい成績。代わりにノーザンダンサー系の成績が抜群で【2.2.0.11】(勝率13.3%、連対率26.7%、複勝率26.7%/単回収値387)と出走頭数が多くない中4頭の連対馬を出している。また、母父ノーザンダンサー系も加えると2017年から連続で馬券内に好走中だ。なかでも特にファルブラヴやShamardalなど欧州型ノーザンダンサー系の活躍が目立つ。

このようにノーザンダンサー系が好走できているのは、キーンランドCの舞台設定に要因がある。パワーが必要な洋芝のタフなコースで、直線は短いがコーナーが緩やかで長いので差しが届きやすい。また、今年の出走馬をみると、トウシンマカオやマウンテンムスメ、ヴァトレニなど逃げ先行馬が多数出走してきており、ペースが流れそう。さらに、この時期の札幌は雨が多く渋った馬場になりやすく、近5年中馬場が渋ることなく良馬場で行われたのは2年のみということもあり、スタミナを問われるレースになりやすいと言えるだろう。

こういった点を踏まえ、今回はパワーとスタミナ比べに強い欧州型ノーザンダンサー系の血を持つ馬から推奨馬をピックアップしたい。

1頭目は、父がタートルボウルのヴェントヴォーチェ。前走の1番人気に支持されたアイビスSDでは、後方追走から追い上げを図るも、スペースが狭くなる不利もあり伸び切れず9着に終わった。不完全燃焼な競馬で力は出し切れておらず、今回巻き返しの余地はあるだろう。また、距離延長ローテとなる点も狙い目で、父タートルボウルの牡馬が芝のレースに出走した場合、距離短縮ローテだと4勝、勝率7.3%に対し、距離延長ローテだと【13.4.3.70】(勝率14.4%、連対率18.9%、複勝率22.2%/単回収値192)。本馬自身も一昨年に距離延長ローテで迎えた鶴ヶ城特別(福島芝1200m)で完勝している。前走から一気にパフォーマンスを引き上げ、重賞初制覇を成し遂げても不思議ではない。

2頭目は父がモーリス、母父にサドラーズウェルズ系のHigh Chaparralを持つシゲルピンクルビーを推奨したい。前走の函館スプリントSでは、ハイペースでリズムが合わなかったか、直線でバテて10着に敗れたが、最軽量の50kgだった1着ナムラクレアに0秒6差なら悪くない。またこの配合は大敗を喫しても次のレースですぐに巻き返してくることが多いのが特徴。父モーリス×母父ノーザンダンサー系の牝馬が前走10着以下に敗れた次走に芝のレースに出走すると【3.0.0.17】(勝率、連対率・複勝率15.0%/単回収値193)と頭で狙いたくなる結果に。阪神JF17着から巻き返し勝利したフィリーズRの再現に期待がかかる。

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文●中井達也(SPREAD編集部)


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