【キーンランドC/追い切り診断】気配は絶好な人気一角に「S」評価 「体をしなやかに使えていた」

■ヴァトレニ

【中間調整】5月、中京芝マイルの志摩Sで接戦を制し準オープンを卒業。前走の青函Sがオープンへの昇級初戦かつ自身初のスプリント戦だったが、、好ダッシュから道中2番手で進み押し切るという正攻法で勝利を収めた。洋芝適性の高さを改めて示すとともに、スプリント適性の高さも大いにアピールした格好。その後、目立った反動がなかったことから短期放牧を挟んでキーンランドCへの進出が決定している。放牧先から7月28日に直接札幌へ入り、初時計だった8月3日のダート追いは14-14程度ながら、外を大きく回して終いにスッとギアをアップ。リフレッシュの効果はてきめんといった雰囲気だ。17日の1週前追いは横山武史騎手を背に、芝コースで他厩舎のジョウショーホープとスパーリング。外からマクり上げ、体が並んでから仕掛けられると古馬の貫禄を示すように抜け出し、1馬身の先着を果たしている。ちなみにジョウショーホープはその週の2歳オープン・クローバー賞で0秒1差3着と好走を果たした。

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【最終追い切り】1週前でしっかり負荷を掛けており、最終追いは指揮官・長谷川師が最後の味付けをする程度の調整。とはいえ序盤から軽快な行きっぷりで進み、それでいてラストも止まらず単走とは思えない気迫を見せて伸びた。体をしなやかに使えていたのは好感。

【見解】札幌では昨年の夏に無傷3連勝。環境には慣れたもので、今回も調整は順調そのものだ。前走、昇級初戦かつ初のスプリント戦とあって流れに戸惑っても不思議のないところだったが、正攻法から抜け出し勝利したあたり、目下の充実度はかなりものと言える。中間の動きも申し分なし。函館スプリントSを勝ったナムラクレアを北九州記念に回したのは、もちろん小倉実績あってこそだろうが、このヴァトレニの存在も大きかったのかもしれない。長谷川師は2頭出しとなるシゲルピンクルビーの最終追いには乗らず、ヴァトレニの最終追いには乗ったあたりも勝負気配の高さを感じるところだ。気配は絶好。

総合評価「S」

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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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