【プロ野球】村上宗隆、野村克也元監督の遺言に迫る51号弾 「オレの記録を抜け」

各紙の一面を飾るヤクルト村上宗隆の記録達成記事

2日、プロ野球史上最年少50号を達成した東京ヤクルト・スワローズ村上宗隆は4日、神宮球場で行われた中日ドラゴンズ戦にいつもの4番サードで出場、6回に今季51号となる2ランを放ち2002年に松井秀喜がマークした本塁打50本を上回る“ゴジラ超え”を果たすとともに、野村克也元ヤクルト監督が1963年に記録した52本まで、のこり1とせまった。実は「野村超え」は、元監督本人の遺言ともなっている。

◆【実際の映像】村上宗隆、ノムさんの遺言に迫る51号 センター越えの特大51号

■大台50号到達は世界最年少記録

同日TBSにて公開された映像によると18年2月のキャンプ、同局の取材で訪れた元監督と対面。当時18歳の村上は、高津臣吾二軍監督(当時)に後押しされ、元監督が待ち構え得るベンチへ。「初めまして、村上宗隆です」と挨拶したにも関わらず、「名前、なんつったけ」と再度訊ねられたのはご愛嬌だ。

元監督が「何に気をつけてる」と聞くと、村上は「疲れがたまって来ると身体が開く癖があるので(気をつけている)」と即答。すると元監督は「オレは足しか考えたことがない」と明言。「足を正しく動かせば、上(上半身)は自然とついてくるから」とアドバイス。今思えば、どっしりと土台、下半身が根を張るような村上のフォームはここに根付いているのかと考えてしまうほど。

「初めて知った注目の選手だね」と感想をもらしつつ、お互いに手のひらを合わせ比べると「大人と子供だよ」と元監督はむしろご満悦。

また元監督が「ホームランは狙って打ってるんの」と聞くと、村上は「いや、打ってないです」と回答。これに元監督は感心した模様で「王(貞治ソフトバンク会長)ともそんな話をしたんだよ、狙ってないっちゅうんだよ。(中略)日本で一番(実際には世界で一番)ホームランを打ってる王でも狙ったことないっちゅーんだから。自分を信じて、自分のバッティングをすりゃ勝手に(打球は)飛ぶから。その身体で証明できる」とエールを贈った。

さらに元監督は「王を凌ぐバッターになってください」と鼓舞。村上はこの時「はい」とふたつ返事している。「手が届かないなんてとんでもない、同じ人間なんだから。王の記録なんか破っちゃえ」とど真ん中ストレートを投げ込んだ。もちろん王会長の55本の手前には、元監督のシーズン52本の記録がある。これにも「とりあえずオレの記録破れ」とべた褒めだった。

元監督は2020年2月11日、84歳で鬼籍に。ヤクルトの黄金期を築き上げた元監督として、ゴジラ超えのみならず、自身の52本超えと王貞治の55本突破は遺言だろう。元監督と並ぶまで、あとわずか1本。ノムさんは、空の上から目を細めながら、つぶやいているのだろうか。

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文●SPREAD編集部


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