■シャンデリアムーン
3カ月ぶりとなった前走の福島テレビオープンでは、スタート後のダッシュがつかずに先行集団から競馬を進めたものの、勝負どころで早々と手応えを失い15着に敗退。この馬の本来の形であるハナを奪えず、馬群の中で消耗してしまったことが最後の伸び脚に響いたようだ。4番人気の支持を集めていたものの、まったく見せ場を作れなかったが、これでは仕方のない部分もある。
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リステッドだった2走前の春雷Sでは、逃げて3着に好走。のちにキーンランドCを制することになるヴェントヴォーチェ、夏の短距離重賞で2戦連続2着のタイセイビジョンにこそ先着を許したが、持ち前のスピードと持続力で複勝圏内入りを果たしている。このように自分のペースで行ければ、今回のメンバーが相手でも十分に太刀打ちはできる。
休み明けは二の脚が鈍る傾向にあったが、今回は叩き2戦目。さらに内枠の偶数枠を引き当てた上に、徹底先行型がいないメンバー構成を見れば、今回は楽にハナを奪える公算が高い。中京芝Aコースは5月29日以来と、きれいな馬場状態もこの馬の好走を後押ししそう。マイペースの逃げから波乱を演出したい。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。