【セントウルS/騎手データ】2強に食い込むジョッキーに注目も 軸は“連対率6割超え”の人気馬

11日は中京競馬場でサマースプリントシリーズの最終戦・セントウルS(GII、芝1200m)が行われます。

2020年以降の関西重賞あるあるですが、京都競馬場の大規模改修工事に伴う日割り変更のため今年も中京芝1200mが舞台となります。そのため過去データは参考程度に留めた方がいいでしょう。

今回は中京競馬場改修後となる2012年以降の中京芝1200m戦かつOP以上を集計対象に気になる騎手データを見ていきます。なお、主な集計対象レースは高松宮記念、2019年までのCBC賞、2020年以降のセントウルSです。

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■データ上優秀なのは古川吉洋騎手、松山弘平騎手だが

今年のセントウルSに騎乗する騎手の中で2012年以降の中京芝1200m戦かつOP以上のレースで騎乗経験があるのは全騎手。各騎手のデータは次の通りです。

[2012年以降]中京芝1200m戦かつOP以上のレースの騎手別成績

思わず「うーん」と唸ってしまうデータが算出されました。というのもこの条件で強い福永祐一騎手、岩田康誠騎手、浜中俊騎手のトップ3が不在だからです。状況的には「飛車角」に加えて「香車」落ちでしょうか。

その中では着順と人気のバランスから古川吉洋騎手、松山弘平騎手に注目できるものの、前者が跨るのは5戦連続フタ桁着順で3年近く馬券絡みがないメイショウケイメイ(牝6、栗東・南井克巳厩舎)、後者が跨るのは500万下(※現1勝クラス)、3勝クラスの芝戦で大敗を喫しているダートOP馬のジャスパープリンス(牡7、栗東・森秀行厩舎)です。

出走する以上、激走の可能性もゼロではありませんが、まず厳しい戦いとなりそうです。

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■軸候補は池添謙一騎手、C.ルメール騎手で決まり

さて、続いては人気馬に跨る池添謙一騎手、C.ルメール騎手のデータを見ていきます。

まず前日1番人気のメイケイエール(牝4、栗東・武英智厩舎)に騎乗を予定する池添謙一騎手。同騎手は2012年の高松宮記念のカレンチャン(2人気1着)、2022年のシルクロードSのメイケイエール(2人気1着)などこの条件で3度の優勝があります。

そして3番人気以内に推された際は【3.1.0.2】の勝率50%、連対率66.7%ですから、人気で信頼できる騎手と判断できます。人気でも嫌う必要は一切なさそうですね。

そして前日2番人気のソングライン(牝4、美浦・林徹厩舎)に跨るC.ルメール騎手についても見ていきましょう。2021年のセントウルSでは1番人気のレシステンシアを優勝に導いていますが、数値的には池添謙一騎手以上に人気過剰な面が見られます。

人気という観点で比較すると、3番人気以内に推された際は【1.0.1.1】連対率33.3%ですから、軸向きなのは池添謙一騎手の方でしょう。

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■2強崩しの可能性があるとすれば竹之下智昭騎手

最後に2強以外の可能性を探していきましょう。この際、過去の騎乗数には目を瞑ることにして候補に上げられるのが1鞍のみ騎乗で結果を残せている竹之下智昭騎手です。

そもそもの騎乗数が先週時点で26鞍と少なく、今年は0勝の同騎手。しかしながら、2022年の淀短距離Sでは3番人気のダディーズビビッドを2着に導いていますね。また、ダディーズビビッドとコンビ結成時は過去【1.2.2.2】で71.4%と高い複勝率を誇ります。

なお、ダディーズビビッド(牡4、栗東・千田輝彦厩舎)は前日4番人気。同騎手がJRA重賞でここまで人気になるのは25年の騎手人生で初めてのこと。データ的には通用しても不思議ではない数値が算出されていますので、2強にどこまで迫ることができるのか注目してみてください。

以上、セントウルSの気になる騎手データでした。明らかに軸向きなのはメイケイエールに跨る池添謙一騎手ですが、人気も人気。2強崩しの可能性がある竹之下智昭騎手をデータ注目騎手としてピックアップします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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