ルカ・モドリッチ選手は、レアル・マドリードで背番号10番をつけるスーパースター。2018年のロシアW杯ではチームのキャプテンとして母国クロアチアを準優勝に導き、大会MVPにも選出された。
数々の賞をものにしてきたモドリッチ選手。彼がこれだけ評価される「凄さ」が何なのかについて解説する。
レアル・マドリードやクロアチア代表の要として活躍する技術力
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モドリッチ選手の凄さは、何といってもその圧倒的な技術力だ。
母国クロアチア代表ではもちろんのことながら、世界的なスターが集まっているレアル・マドリードでも世界トップレベルの技術力を駆使。チームの司令塔として君臨している。
MFとしてFIFA最優秀選手賞やバロンドールに輝くなど、技術力は世界トップレベルといえるだろう。
アウトサイドキック
現代の選手としては珍しく、利き足の右足を使ってのアウトサイドキックを多用するのがモドリッチ選手のプレースタイルだ。これを多用することによって、相手にパスを蹴るタイミングや場所を読ませない。
ラキティッチとのコンビネーション
クロアチア代表ではキャプテンとしてチームを牽引してるが、その中でも旧友であるイヴァン・ラキティッチ選手とのコンビネーションが光る。
レアル・マドリードに所属しているモドリッチ選手とバルセロナに所属しているラキティッチ選手は、所属クラブでは直接的なライバルだ。
しかし、ラキティッチ選手はモドリッチ選手について「ルカは今、リーガ・エスパニョーラの顔。今年の世界最高の選手だし、誇りに思っている」と語っており、両者の仲の良さが伺える。
両者はW杯後も代表でのプレーを続行すると公言しており、これからも息の合ったコンビネーションが見られそうだ。
他の選手との比較
モドリッチ選手は他の選手と比較すると、一体どのような点において優れているのだろうか?
今回はよく比較対象にあがる2人のプレーヤーを例に解説する。
柴崎岳との比較
まずは日本代表の司令塔として活躍しており、同じスペインリーグに所属する柴崎選手と比較しよう。
柴崎選手に関しては、所属チームであるヘタフェのラモン・プラネスSDも「おそらくレアル・マドリードのルカ・モドリッチが、彼にとって良い手本になるでしょうね」と述べており、プレースタイルが似通っているといえよう。
しかし、モドリッチ選手は柴崎選手以上の「ドリブル」を持つと言われる。モドリッチ選手は相手を躱すドリブルはもちろん、ボールキープのためのドリブルも世界トップレベル。柴崎選手よりも一枚上手だろう。
イニエスタとの比較
続いて、スペイン代表の黄金時代を支えて、現在はJリーグのヴィッセル神戸に所属しているイニエスタ選手と比較する。
モドリッチ選手と比較すると、イニエスタ選手はより攻撃的なプレーヤーといえる。優れたクイックネスを活かして相手を抜き去るドリブルは世界でも随一だ。
ただ、モドリッチ選手はイニエスタ選手よりもピッチを動き回って攻撃の組み立てに関与する機会が多い。イニエスタ選手より低い位置でのプレーが多いため、守備面での貢献もより多く見られる。
ややプレースタイルの異なる選手といえるだろう。
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