NBAのワシントン・ウィザーズは4日(日本時間5日)本拠地キャピタル・ワン・アリーナでブルックリン・ネッツ戦に挑み、86-128の42点差で大敗した。
ネッツは試合前まで2勝7敗と勝率3割に満たず東カンファレンス12位と開幕ダッシュに失敗。1日(同2日)にはスティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチを解任したばかり。一方のウィザーズは同じく4勝4敗で勝率5割で同カンファレンス7位と、まずまずの順位につけていた。
◆【実際の映像】渡邊雄太、八村塁と3度目の日本人対決で14得点、8リバウンドの大活躍 42点差快勝に貢献
■渡邊は24分出場で14得点8リバウンド
ネッツはケビン・デュラントが健在ながらもカイリー・アービング、ベン・シモンズとエース級を欠く上にセス・カリーも欠場が続き、主にセカンド・ユニットでの戦いを強いられているのに対し、ウィザーズはブラッドリー・ビール、ポルジンギス、カイル・クーズマとスターティングが健在。ウィザーズが有利かと思われたが、ホームでの思わぬ大敗に第4クォーターにはアリーナを後にするファンも絶えなかった。
ウェス・アンセルドJr.は試合後の会見に明らかに落胆した表情で現れ、「こういう試合もある。強いチームが勝ち弱いチームが負ける。ディフェンスもオフェンスも足りなかったすべてにおいてコンペティティブネスが足りなかった」とし「落胆しているし、恥ずべき試合だった」と結んだほどだった。
それは日本人対決でも同じだった。1巡目ドラフト9位指名で入団した八村塁とドラフト外2ウェイ契約からNBA入りし、今季もサマーキャンプからネッツ入りを掴み取った渡邊雄太のマッチアップでは、むしろ八村の活躍が期待される局面だった。だが、蓋を開けてみれば八村は17分の出場で2得点2リバウンド1ブロックと精彩を欠き、渡邊は24分出場で14得点8リバウンド2ブロック、シュート率も75%と現在のチームのラインナップではシックスマンとしての役割を十二分にこなした。
NBA史上初となった日本人対決は2019年12月15日、ウィザーズ対メンフィス・グリズリーズとして実現。22年1月22日にもウィザーズ対トロント・ラプターズとして相まみえており、今回が3度目だった。
ウィザーズは試合を通し、シュート成功率36.6%、3ポイントでも23.5%とホームで自滅した形で、今日からの立て直しが期待される。一方のネッツは、この大勝をはずみに明日以降の上位浮上へのきっかけとするのか。NBAシーズンはまだ始まったばかり、日本人対決ももう3度がスケジュールされているだけに、これからが見どころだ。
◆【実際の映像】渡邊雄太、八村塁と3度目の日本人対決で14得点、8リバウンドの大活躍 42点差快勝に貢献
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文●SPREAD編集部