2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・ジャパン」は10日から13日まで、豊田市豊田スタジアムにサービスパークを置き、愛知県・岐阜県にわたって12年ぶりに開催される。
すでにドライバーズ・タイトル、マニュファクチャラーズ・タイトルを獲得しているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにとっては、初の凱旋レース。12年ぶりに日本で開催されるWRCイベントで、今シーズン8回目の優勝と、ホームラリー制覇を目指す。
ラリーの中心となるサービスパークは、「豊田スタジアム」に置かれ、ステージは愛知県豊田市、岡崎市、新城市、そして岐阜県の中津川市、恵那市に設定されている。ラリージャパンのステージは、岡崎市の河川敷の一部区間を除けば全てターマックであり、山岳地帯の一般道が大部分を占める。山岳地帯の道は全体的に道幅が狭く、ツイスティなコーナーの連続で、かなりテクニカルなステージ。一方で、道幅が広く、緩やかな中高速コーナーが続くセクションもあり、ドライバーは速度とリズムの変化に、上手く対応しなければならない。また、木々に囲まれている山岳地帯の道は、秋季は落ち葉や落ち枝が多くあり、それが路面のグリップ変化の要因となると予想される。さらに、11月の山間部は特に早朝気温が非常に低くなるため、路面温度が上がらず、タイヤのグリップを得るのが難しい。
目次
■注目の参戦ドライバー紹介
■Day 1 ー デイ1
ラリーは10日午前に豊田市の鞍ケ池公園でシェイクダウンが行われ、その後夕方からデイ1として競技がスタート。シェイクダウンのステージのほぼ逆走となるSS1「クラガイケ・パーク」が、ナイトステージとして開催される。
シェイクダウン 9時スタート
ラリー 17時スタート
■Day 2 ー デイ2
11日のデイ2から山岳地帯での本格的なステージが始まる。愛知県豊田市および設楽町で「イセガミズ・トンネル」、「イナブ・ダム」、「シタラ・タウン R」という3本のSSを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のSSの合計距離は130.22kmに達し、全SSの走行距離の半分近い距離を一日で走り切る。
ラリー 5時30分スタート
■Day 3 ー デイ3
12日のデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、新城市で「ヌカタ・フォレスト」「レイク・ミカワコ」「シンシロ・シティ」「オカザキ・シティ SSS」という4ステージ、全7SSを走行。そのうちSS10シンシロ・シティのみ、1本だけの走行。また、一日の最後に岡崎市中心部の河川敷で行われるSS13/14オカザキ・シティ SSSは距離が1.40kmと短く、2本連続での走行に。ステージの一部区間はグラベルとなる。
ラリー 5時50分スタート
■Day 4 ー デイ4
ラリー最終日となる13日のデイ4は愛知県と岐阜県が舞台となり、SS15/19「アサヒ・コウゲン」、SS16/18「エナ・シティ」、SS17「ネノウエ・プラトー」という5本、合計69.82kmのステージを走行。そのうち、最終ステージのSS19はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。ステージは全部で19本、その合計距離は283.27km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は965.25kmとなる。
ラリー 6時30分スタート
パワーステージ 14時18分スタート予定
表彰式 17時予定
■12年ぶりラリージャパンの課題
■ラリージャパン回顧録
■中継情報
テレビ :Jスポーツ3
11月10日9:00-11:00 シェイクダウン
11月10日16:20-20:00 SS
11月11日7:00-18:00 SS
11月12日7:00-18:00 SS
11月13日7:30-17:00 SS
文●SPREAD編集部