【カタールW杯】久保建英、“日本の至宝”はドイツ戦に向けて視界良好 21歳が挑む自身初の大舞台

自身初のW杯に挑む久保建英 (C)Getty Images

サッカー日本代表は17日、UAEのドバイでカナダとの国際親善試合を行い、1-2で敗れた。FIFAワールドカップ・カタール大会開幕前最後の試合となった一戦で敗れ、23日に迎える対ドイツとの初戦を前に課題も露呈した森保ジャパンだが、この試合で左サイドMFとして先発し、及第点といえるパフォーマンスを披露したのが久保建英だ。

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■カナダ戦では45分問題なくプレー

今季加入したレアル・ソシエダイマノル・アルグアシル監督のもと、2トップの一角として新境地を開拓した久保は、クラブでトップ下、左右のサイドハーフも務めるなど、攻撃のマルチロールとして重宝されてきた。そして、これまで右サイドを伊東純也堂安律らと争っていた日本代表においても、9月の欧州遠征のアメリカ戦では左で先発起用されると、攻守においてアグレッシブなプレーを見せ、アピールに成功した。

10月下旬に肩の脱臼でレアル・ソシエダの試合を数試合欠場するなど状態が心配されていたが、日本代表合流直前となった9日のセビージャ戦で前半途中から出場し、およそ80分プレー。クラブの許可を得て、カップ戦の出場を回避し、早めに日本代表へ合流していた。板倉滉浅野拓磨田中碧など、コンディションが心配されていた面々をカナダ戦で先発起用した森保一監督にとって、レギュラー候補である久保も、現在の状態を把握する意味合いでのスタメン指名だったと思われる。

そんな中、左サイドで起用された久保は、クラブで磨きをかけたプレッシングだけでなく、ボール保持する際の起点としても機能し、ドリブルで持ち込んでゴールを襲う鋭いシュートを放つなど積極的なプレーを披露。また、左サイドに張るだけでなく、カナダに押し込まれる時間もあった中、状況を見ながら中央や右サイドにポジション移動しサポートに入るなど、柔軟な姿勢でチームの助けとなった。前半を終えベンチに下がったがが、状態の良さを感じさせたこの日のプレーぶりから、ドイツとのW杯初戦でも先発出場は濃厚とみていいだろう。

■ロシア大会から4年半が経過

日本代表にとって、残り期間での懸案事項がチームとしてのコンディションの問題である。攻守においてアグレッシブなパフォーマンスで評価を高めた9月のアメリカ戦の先発メンバーが基本と予想される。カナダ戦では板倉や浅野、田中らが復帰を果たした一方で、中盤の要である遠藤航守田英正、ベンチ入りしたものの出場を回避した冨安健洋といったメンバーを欠いた。欧州のリーグ戦を中断して行われる今回のカタール大会は、チーム全体でのコンディション維持が各国に難題として突きつけられている。

今シーズン、クラブで好調を維持し代表のレギュラーを奪取。カナダ戦でも問題なく45分間プレーした久保は、レアル・ソシエダでの勢いを持ち込んだまま自身初のW杯を迎える。前回のロシア大会ではサポートメンバーとして代表に帯同、4年半もの歳月が流れ21歳となったアタッカーは、3試合連続ゴールと躍動した昨夏の東京五輪や、4年目を迎えたラ・リーガで選手としての引き出しを増やし、より自信を高めたまま世界の舞台に挑む。

カタールW杯は20日、いよいよ開幕を迎え、森保監督が4年間率いてきた日本代表はドイツ、コスタリカ、スペインと対するグループステージに挑む。その先には日本史上初のベスト8進出という目標を掲げる。その中、メンバー最年少ながらチームのカギを握るひとりとして久保に求められている役割は小さくない。はたして、日本の至宝は自身初のW杯で世界を驚かせ、その存在を世界にアピールすることができるか。

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文●井本佳孝(SPREAD編集部)


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