27日に東京競馬場で行われる第42回ジャパンカップ(GI、芝2400m)の過去10年データを紹介する。
今年から1着賞金が1億円増額の4億円となり、指定外国競走の優勝馬には褒賞金を交付。今年のドバイシーマクラシックを制したシャフリヤールは優勝すれば200万ドル(約2.8億円)、パリ大賞を制した外国馬のオネストは300万ドル(約4.2億円)が交付される。
なお、参戦を表明していた凱旋門賞馬・アルピニスタは故障により電撃引退。昨年のダービー馬シャフリヤール、天皇賞・秋3着の3歳馬ダノンベルーガ、昨年のオークス馬ユーバーレーベンらが外国馬4頭を迎え撃つ。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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◆【ジャパンカップ2022予想/追い切り診断】シャフリヤールを上回る「S」評価 「まさに本格化」の充実期
■6~10番人気は【0.2.2.46】
過去10年、1番人気は【5.1.2.2】複勝率80.0%。馬券外は2019年11着のレイデオロ、14年4着のジェンティルドンナのわずか2頭となる。レイデオロは単勝オッズ4.2倍、ジェンティルドンナは3.6倍と、抜けた存在ではなく、単勝オッズが2.9倍以下の1番人気は【4.1.2.0】とパーフェクト。シャフリヤールとダノンベルーガが人気を分け合うことになりそうだが、単勝オッズ2倍台なら全幅の信頼を置ける。
2番人気は【0.2.4.4】と2着止まりの結果だが、2017年2着のレイデオロから昨年3着のシャフリヤールまで、目下5年連続で馬券内と安定している。しかし、優勝となると【2.2.1.5】の3番人気、【2.1.0.7】の4番人気、【1.2.0.7】の5番人気に譲り、この人気帯はいずれも単勝回収値「100」超えを記録している。
勝ち馬こそ出ていないが、6~10番人気は【0.2.2.46】と4頭が馬券に絡んだ。とはいえ、近年の好走例はなく、6番人気以下が馬券に絡んだのは2016年3着のシュヴァルグランまで遡る。
現在、2年連続で発生している1+2+3番人気の組み合わせは、過去10年で計3回ある。1+2番人気の組み合わせは5回、1+3番人気は3回、2+3番人気は4回と、比較的平穏決着のレースではあるが、今年は3番手以下が大混戦メンバー。6番人気以下の台頭も頭の片隅に入れておきたい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】2強は連対率わずか“4.3%”の7枠 注目は「2年連続連対」の好枠
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◆【動画プレーバック/ジャパンカップ2021】父ディープインパクトに続き突き抜けた無敗の三冠馬 コントレイルが有終の美を飾るGI5勝目
ジャパンカップ2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
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◆【追い切り診断】シャフリヤールを上回る「S」評価 「まさに本格化」の充実期
◆【追い切り診断】“2強”の一角に辛口評価「B」 「物足りず、良くて平行線」
◆【追い切り診断】前走完敗のGI馬に高評価「A」 「ひと叩きで一気に良化」
▼データ攻略
◆【データ攻略】“10年連続”馬券内の事実 2強のうち1頭に漂う「勝負気配」
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▼穴馬予想
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▼騎手データ
◆【騎手データ】堅軸も「3着固定で妙味あり」 条件合致で馬券内率“66.7%”の名手
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定“10人気”前後に追い風 馬券内率100%の好条件に合致
文●SPREAD編集部