■マテンロウオリオン
今春のNHKマイルCで2着だったマテンロウオリオン。前走は阪神芝1400mのスワンSで、5月の日本ダービー以来、5カ月ぶりの実戦だったことが影響したか、末脚に本来の鋭さが見られず7着に敗れている。鞍上も届かないと見るやいなや、最後は流していたように見えただけに、これがこの馬の力でないことは明らかで、この敗戦はそこまで気にする必要はないだろう。
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最内枠からスタートした3走前のNHKマイルCでは、スタートしてすぐに後方2番手まで控えると、大外に持ち出された直線で鋭い伸びを見せ、先に抜け出したダノンスコーピオンにクビ差まで迫っている。結果的に敗れたものの、道中は勝ち馬に向いた流れで、もう少しこの馬に展開が向けば3歳マイル王に輝いていたシーンもあったはず。今回は奇しくも最内枠。コースこそ違えど同じような競馬をする可能性が高く、差しが届く今の馬場状態を踏まえれば、アッと驚く激走まであっていい。
久々を叩かれて体調は順当に良化しており、春にはピリピリしやすい面もあったが、夏を越して気性の成長も見られた。さらに前走、そして明らかな距離適性外だった2走前の日本ダービーを除けばパーフェクト連対で、マイル戦は【1.3.0.0】と得意の舞台。巻き返しの材料はたっぷりと揃っており、汚名返上の走りで波乱を演出したい。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。