【ジャパンC/血統傾向】想定“10人気”前後に追い風 馬券内率100%の好条件に合致

27日に東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI、芝2400m)の「血統傾向」を分析する。

昨年の日本ダービー馬で前走・天皇賞・秋5着から巻き返しを狙うシャフリヤールや、天皇賞・秋3着と古馬相手にも存在感を示した3歳馬・ダノンベルーガ、京都大賞典の覇者・ヴェラアズール、昨年のオークス勝ち馬・ユーバーレーベンら、名実ともに日本競馬の最高峰ともいえる一戦に豪華なメンバーが集結した。

ここでは、血統データから読みとくジャパンカップの推奨馬を紹介する。

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■ジャパンカップの舞台で輝く米国血統

データは2017年以降のジャパンカップを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

図を見てみるとハーツクライ、ロードカナロア、ディープインパクトなど日本競馬のチャンピオンを決めるレースだけあり、日本の主流血統の種牡馬が躍動している。昨年もディープインパクト産駒のコントレイルとシャフリヤールがそれぞれ1,3着に好走しているように、近3年で見てもこの傾向は変わっておらず、2019年以降の3着内馬全9頭のうち7頭が前述の3つの主流種牡馬で構成されており注視したい。

また、母父をみるとUnbridled’s Song【2.1.1.0】や、Scat Daddy【0.1.0.1】、Machiavellian【1.0.0.2】、Essence of Dubai【0.0.1.0】といった米国血統が好成績を残しており今のトレンドと言えそうだ。

逆に冴えないのはノーザンダンサー系の種牡馬。過去5年の累計成績は【0.0.0.15】と壊滅的で、2017年3番人気のサトノクラウンが10着に敗れるなど人気馬でも低調な成績であることは頭に入れておきたい。

このように母系に米国血統を持つ馬が好走できているのは、ジャパンカップの舞台設定に要因がある。それは、東京芝2400mで行われる長距離経験の少ない3歳馬が集まる日本ダービーやオークスとはレースの質に違いがある。長距離経験の少ない3歳馬が集まる日本ダービーやオークスはスローペースの瞬発力勝負に長けている馬が好走しやすいが、距離適性のある古馬が参戦するジャパンカップは、中間が緩まない厳しい流れになりやすく息の長い末脚が持ち味の「持続型」が浮上しやすい。そのことがフィットする所以だろう。

今回は母父に米国血統を持つサンデー系2頭を推奨馬としてピックアップしたい。

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1頭目は、ハーツクライ産駒で母父にメトロポリタンH勝ちなど米ダートGI2勝のTizwayを持つダノンベルーガだ。今年の天皇賞・秋を制したイクイノックスやマイルCS覇者のセリフォスなどレベルの高い3歳世代を相手に皐月賞、日本ダービー共に4着と好走。ダービー以来の出走となった前走の天皇賞・秋でも上がり32秒8の末脚を繰り出してゴール寸前で3着に追い上げるなど、あらためて能力の高さを示した。

また、2012年以降、父サンデー系×母父マッチェム系の牡馬は前走5着以内かつ上がり5位以内で東京芝に出走すると【4.4.3.6】、勝率23.5%、連対率47.1%、複勝率64.7%、複勝回収値188とアベレージが高く連軸に期待できる成績。なかでも10~2月に絞ると【3.2.2.4】、勝率27.3%、連対率45.5%、複勝率63.6%、複勝回収値192と、この寒い時期を得意としている。前走天皇賞・秋で、後方からジャックドールやシャフリヤールといった古馬を置き去りにした末脚からも、地力の高さは証明済みで、血統データの後押しもあり前走以上の走りに期待出来そうだ。

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2頭目は、同じくハーツクライ産駒で母父がドンHやドバイワールドC勝ちなどダートGI4勝のキャプテンスティーヴであるハーツイストワールに注目したい。前走アルゼンチン共和国杯ではブレークアップに敗れ2着だったが、直線入口で内ラチに接触したキングオブドラゴンによる不利があった。また東京コースでは計10戦を走り【3.6.0.1】と抜群の安定感を誇っている。

さらに父サンデー系×母父キャプテンスティーヴの牡馬は、2014年以降、芝2400mに出走すると【5.3.2.7】、勝率29.4%、連対率47.1%、複勝率58.8%、単勝回収値187と非常に高い勝率、回収率を誇っており、なかでも前走が5着以内かつ日本人騎手だった場合は【5.2.1.0】、勝率62.5%、連対率87.5%、複勝率100%、単勝回収値397。サンプルは少ないが、この血統配合の馬は日本人騎手のような当たりの柔らかい騎手の方が着順を上げるタイプで、武豊騎手が継続騎乗する点も踏まえると、このメンバーでも押さえておきたい一頭だろう。

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文●中井達也(SPREAD編集部)


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