■ノットゥルノ
【中間調整】7月のジャパンダートダービーを制し3歳砂王の座に就いたものの、前走の日本テレビ盃はよもやの7着に敗戦。古馬との力関係や船橋の砂質など理由は様々ありそうだが、やはり夏負け気味のまま北海道の牧場から札幌競馬場に入り、栗東に戻ってからも状態が上がって来なかったことが主原因だろう。その後は立て直してチャンピオンズカップに挑むこととなり、滋賀県の吉澤ステーブルでの調整を挟んで11月8日に栗東へ帰厩している。9日にさっそく15-15をこなせたあたり、いかに今回の放牧が順調だったかの証だろう。2週前に武豊騎手が騎乗し感触を確かめ、調整方針を固める。1週前は体重の軽い今村騎手を背にCWで猛時計をマークと攻めを一気に強めてきた。
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【最終追い切り】最終追いには改めて武豊騎手が騎乗し、坂路で併せ馬。同じレースに出走する大先輩サンライズノヴァに取り付くと、最後までアオりにアオって楽々併入とした。
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【見解】放牧先で体を減らしてしまった前走時に比べ、今回は手加減なく攻められており体調面では雲泥の差と言える。年を重ねてある程度枯れたとは言え、稽古駆けする大先輩サンライズノヴァを弄んだ今週の動きは、立て直し成功を物語るもの。まさに万全と言える。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。