サッカー日本代表は、日本時間6日にFIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦でFIFAランキング12位のクロアチアと対戦する。
ドイツ、コスタリカ、スペインが共存したグループEを2勝1敗で首位突破した森保一監督率いるチームは、日本史上初のベスト8入りに向けた戦いに挑む。
◆特集 日本代表初のベスト8なるか、森保ジャパン vs. クロアチア代表 展望・放送予定・結果一覧
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■安定感示した3バック採用か
“死の組”と呼ばれたグループステージ(GS)で、ドイツ、スペイン相手に逆転劇を見せ勝ち上がった日本は、今大会屈指のダークホースとして名乗りを挙げた。チームにとって、前回ロシア大会で準優勝のクロアチアは格上ではあるものの、チームの勢いやカタールW杯におけるそれぞれの戦いを考えると恐れは抱いていないはず。過去の実績以上の接戦になることが予想される。
戦い方の焦点となるのが試合開始時のシステムで、GSではドイツ戦、コスタリカ戦で[4-2-3-1]から[3-4-2-1]に試合途中に変更し、スペイン戦では始めから3バックを採用。先制点を許したもののチームとして粘り強い戦いで勝利をつかんだ。[4-3-3]が予想されるクロアチアとのシステム上の噛み合わせや安定感を考えて、森保監督は引き続き3バックで挑んでくるのではないか。
その中で懸念材料がGSの全3試合に先発フル出場し、日本の最終ラインで存在感を放った板倉滉の不在だ。累積警告で出場停止の板倉に代わる候補として名前が挙がるのは冨安健洋。コンディション面で先発を外れていた冨安だが、途中出場したドイツ戦、スペイン戦ではいずれも素晴らしいパフォーマンスを見せており、この大一番で3バックの一角として先発に入ってこれば、日本にとっては心強いだろう。
■中盤のカギ握る遠藤の存在
また前線では、久保建英がスペイン戦から2日後の練習を体調不良で欠席したと報じられており、森保監督が先発メンバーを入れ替えるかはポイントとなる。同じ左利きのアタッカーではドイツ戦、スペイン戦で途中出場から同点弾を決めた堂安律が好調を維持しており、久保が外れることがあれば、先発の有力な候補として名前が挙がってくる。
一方で、右WBとして先発が有力な伊東純也を一列前に上げるというプランも考えられる。ドイツ戦に先発した酒井宏樹は左もも裏を痛め途中交代で退き、それ以降は出場せずに別メニュー調整が続いていた。しかし、クロアチア戦を前に全体練習に合流しており、1対1での守備対応に優れ、経験豊富な酒井が復帰することができれば、日本にとってはオプションがひとつ増えることになる。
中盤ではドイツ戦で奮闘し、ブンデスリーガの2年連続「デュエル王」にふさわしい活躍を見せた遠藤航の存在がカギを握る。遠藤は右ひざ痛の影響でスペイン戦の先発を回避し、終盤に途中出場していた。しかし、直近の練習では復帰したと報じられており、プレーできる状態であれば外す選択肢はない。9月の欧州遠征からコンビを組んできた守田英正とダブルボランチを組むことが予想される。