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【香港マイル/3連複4点勝負】香港最強馬に挑む“新星”に注目 穴は単勝“8人気”前後の盲点

【香港マイル/3連複4点勝負】香港最強馬に挑む“新星”に注目 穴は単勝“8人気”前後の盲点
※サリオスは左前肢ハ行の診断により、除外となります。

11日、香港・シャティン競馬場にて、香港国際競走が行われる。3つ目に施行されるのが、マイル王者決定戦、香港マイル(GI・芝1600m)だ。地元香港のゴールデンシックスティが、史上2頭目の大会3連覇達成となるか注目が集まる一戦。その偉業に待ったをかけるべく、日本からはマイルGI馬3頭が挑戦。果たして王者を打ち負かすことができるのか―。

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■3連覇に立ちはだかる年齢の壁

2季連続香港年度代表馬に選出され、マイル戦線の絶対王者として君臨してきたゴールデンシックスティ。19年9月から16連勝と無敵の快進撃を見せてきたが、今年1月に連勝がストップすると、まさかの2連敗。ついにその力も陰りを見せたかと思われたが、そこから再び連勝街道を歩み、前哨戦のジョッキークラブマイルも制して、大会3連覇に王手をかけた。

過去に大会3連覇を果たしたのは、2007~09年のグッドババ1頭のみ。戦績を比較しても、ゴールデンシックスティが3連覇を果たすだけの実績は十分兼ね備えているのだが、7歳という年齢は、越えなければいけない高い壁だ。

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過去10年、7歳以上の馬の成績は【0.1.1.9】と、世代別では一番分が悪く、過去31回の歴史上で、7歳以上の馬が優勝したのは、わずか3頭のみ。近年では、2019年に3連覇を目指した7歳のビューティージェネレーションが3着に敗れているように、3連覇という偉業は容易なことではない。

それならば、4歳の新星カリフォルニアスパングルのほうが、勢いでは分がある。まだGI勝ちの実績こそないが、今年4月の香港チャンピオンズマイルでは、ゴールデンシックスティに2馬身差の2着、連勝して迎えた前走ジョッキークラブマイルでは、同じくゴールデンシックスティにクビ差の2着と、レースを重ねるごとに王者との差は着実に縮まっている。

デビュー以来、徹底して逃げ・先行の戦法で、8勝2着5回と抜群の安定感は魅力的。絶対王者を含め、有力どころは後方からの末脚勝負型が多く、後方で牽制しあううちに、スルスルと前残りの一発を決めてしまう可能性が高そうだ。

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■日本勢は香港勢にどこまで食い下がれるか

日本勢3騎は、前走のマイルCSが3頭とも内容がいまひとつで、強調材料に欠く点は否めない。その中で、上位に取りたいのは、昨年3着のサリオス。馬場適性の高さは証明済みで、今年は安田記念3着、毎日王冠1着と、本来の走りを取り戻している印象だ。今回がラストランになるので、有終の美を飾ってもらいたい。

シュネルマイスターは、昨年の毎日王冠以来、勝ち星に見放されているが、近走は海外ドバイターフ(8着)への挑戦や、スプリンターズS(9着)への参戦など、マイル戦以外にも果敢に挑んだ結果でもあった。シャティンの洋芝は血統背景からも合うはずで、得意のマイル戦なら力を出し切れるはずだ。

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3歳のダノンスコーピオンは、19年に3歳ながら当レースを制したアドマイヤマーズの戦績に似ている。アドマイヤマーズはNHKマイルCを制し、富士S(9着)をステップに本番で戴冠を果たした。ダノンスコーピオンもNHKマイルC制覇後は、富士S(3着)、マイルCS(11着)を使いここへ。マイルCSでは、勝負どころで他馬に挟まれる不利があり、消化不良のままレースを終えているため、余力は十分残っているはずだ。


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