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【Bリーグ】群馬クレインサンダーズ、新アリーナ名称発表記者会見で「スワローズがよかった」と太田市長爆弾発言も「今はバスケのとりこ」

【Bリーグ】群馬クレインサンダーズ、新アリーナ名称発表記者会見で「スワローズがよかった」と太田市長爆弾発言も「今はバスケのとりこ」
左からBリーグ島田慎二チェアマン、サンダーズ吉田真太郎GM、阿久澤毅社長、太田市・清水聖義市長 撮影:SPREAD編集部

Bリーグ・群馬クレインサンダーズは13日、東京・銀座で株式会社オープンハウスグループとともに建設中新アリーナの名称を発表。これにともない群馬県太田市・清水聖義市長、Bリーグ島田慎二チェアマン、チームの阿久澤毅代表取締役社長、吉田真太郎GM、そしてチームのポイントガード並里成がトークセッションを行い、その思いを語った。新アリーナは「OPEN HOUSE ARENA OTA(オープンハウス・アリーナ・オオタ)」と命名された。

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■スモールクオリティ・アリーナプラン

始めに清水市長が登壇。太田市として新アリーナの活用方針、また名称決定の経緯などについて説明があり、アリーナのコンセプト映像が映し出された。その後、オープンハウス常務でもある吉田GMが登壇、3つのアリーナ・コンセプトについて解説した。

吉田GMは「街にとって最適なサイズの中で最適なエンタメ空間を実現するなかで、最大限の地域満足度を実現する」とし「スモールクオリティ・アリーナプラン」コンセプト発表。これはBリーグが提唱する「新B1」基準に合わせた収容数5000人をベースにしたコンパクトさを特長とする点を押し出した形だ。

コンセプトの具体的な3本柱を「アリーナ×地域創生の新しいカタチ」「世界トップクラスのバスケ×エンタメ空間」「街の魅力を作る地域共創型アリーナ」と打ち出し、新しい街のシンボルとして地域の人たちが集う新しいコミュニティを生み出すという。

アリーナとしては14面に及び合計6100インチという日本最大のセンタービジョンを装備、またフランスのエルアコースティック社のサウンド・システムを国内初導入。50機のスピーカーと24機のサブウーハーで臨場感を提供。さらには84機の照明を活用し、バスケコートが浮かび上がるような劇場型ライティングを演出する。

センタービジョンを備えた新アリーナのイメージ図 提供:オープンハウス

■「大きすぎると試合が見にくい」

このアリーナについて今季、琉球ゴールデンキングスより移籍したPG並里成は「ファンのみなさんを会場でわくわくさせたい。ファンが(コートに)近いのは心強いですし、相手へのプレッシャーになります。(アリーナが)大きすぎると試合が見にくいと言われますが、ゲームの近く迫力が見れるのはいい」と好感触を語った。

並里成は昨季の悔しさをバネに群馬クレインサインダーズをファイナルに導くか 撮影:藤原伸治

また島田チェアマンは、「すごくいい。Bリーグのアリーナ構想は5000席以上。そのミニマムに挑戦するのは初めて。地域にやさしい、財政面でも負担がない、よいサイズ、コンセプトが明確」と期待感を示した。

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こうしたトークセッションらしい予定調和なコメントが続く中、水を向けられた清水市長は「まさかバスケットが来るとは思わなかった。プロなら一番はヤクルト・スワローズがよかった」と爆弾発言。一瞬、周りが凍りつく中「だが、プロバスケがやって来ておもしろい、おもしろい、全試合見てます。並里、サイッコー」と御年81歳とは思えぬ、ノリノリのコメントを加えた。

さらに花火大会などでも周辺の自治体と協力関係にある点などを踏まえ、「太田市は(人口)22万人だが、周辺には110万人がいます。これをみんなバスケに流し込もうと考えています」と市の活性化、他自治体との交流に期待を寄せた。

■「東京ディズニーランドみたいな高揚感」

阿久澤社長は「とにかく市民のみなさんに楽しんでもらえる憩いの場。日常の中にバスケがあって、みんなサンダーズを応援してくれる。より大きな歓声がわくように頑張りたい」と意欲を示し、また吉田GMは「誇れるアリーナにしたい。東京ディズニーランドみたいな高揚感を作りたい」と意気込んだ。

さらに島田チェアマンは、「バスケット界をもっと発展させたい。これからは、いかに社会につながり貢献していけるか。この価値作りをしないとスポーツそのものが立ち行かない。地方とアリーナを通してつながり、社会的経済的効果をもたらす。Bリーグとしてアリーナを介して地域を盛り上げて行きたい」と、自身が提唱する新B1構想に沿う新アリーナであると後押し、クレインサンダーズが新B1の審査に向け大きく前身している感触を明らかにした。

現在、日本では10以上のアリーナ建設が進められており、まさにアリーナ・ラッシュとなっている。“オプアリ”が、その先鞭となるのか、来春が楽しみだ。

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文●SPREAD編集部