ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに年俸7500万ドル(約100億円)というメガオファーを提示しているといわれるアル・ナスル(サウジアラビア)。一部報道によると、ロナウドを加えた後のターゲットとしてフランス代表MFエンゴロ・カンテ(チェルシー)の獲得にも興味を示しているという。オイルマネーの存在感が世界のサッカーシーンで際立っている。
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■ACLでJリーグクラブと対戦する可能性も
先月マンチェスター・ユナイテッドを退団し、現在無所属となっているロナウド獲得に名乗りを上げたアル・ナスルだが、今度はカンテ獲得に動くようだ。
カンテといえば「世界最高のボール奪取能力」を持つ中盤の名手。スタミナも豊富で、刈り取ったボールを前線へ配球するプレーも抜群。今回のワールドカップは10月にハムストリングの手術を受けた影響で不参加となったものの、前回大会のフランス優勝には大きく貢献した。
移籍情報サイト『Foot Mercato』によると「チェルシーでプレーするMFの名前はアル・ナスルの中で議題に上がっており、カンテとブルーズ(チェルシーの愛称)の契約が切れる6月にも移籍が実現する可能性がある」という。アル・ナスルとしてはロナウドを支える中盤の柱として期待していることは明白で、カンテ自身も拒否する姿勢は見せていないという。
大物獲得に動いているアル・ナスルはサウジアラビアの首都リヤドに本拠地を構え、同じホームタウンのアル・ヒラルとともにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)などを通じて日本のサッカーファンには馴染みのあるクラブだ。
■すでにメディカルチェック予約か
チームにはすでにダビド・オスピナ(コロンビア代表GK)やゴンサロ・マルティネス(元アルゼンチン代表MF)、今回のW杯でブラジルからゴールを奪ったヴァンサン・アブバカル(カメルーン代表FW)、バイエルン・ミュンヘンなどでプレーしたルイス・グスタボ(元ブラジル代表MF)らトップレベルの選手が名を連ねており、スペイン紙『Mund Deportivo』はアル・ナスルについて「クラブの認知度を超えたレベルの選手がいることは特筆に価する」と紹介するなど、世界的知名度は低くともメンバーは揃っていると評価していた。ここにロナウドとカンテが加わり、ACLで日本を訪れるケースも考えられ、日本のサッカーファンも注目せざるを得ないだろう。
また、米『CBS sports』によると、「アル・ナスルがロナウドのメディカルチェックを予約した」と報じており、移籍に向けた動きが加速している。
サウジアラビアはエジプト、ギリシャと共同で2030年W杯の開催を目指しており、ロナウドが加入した場合、招致活動の支援にも携わる予定で、その場合さらなる報酬が見込まれるという。ただ、30年のW杯開催にはポルトガルもスペイン、ウクライナとの共催で名乗りを上げており、ポルトガル代表ロナウドがサウジアラビアの招致活動に手を貸した場合、母国を中心に非難の声が上がる可能性はある。こちらの成り行きにも注目だろう。
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文●SPREAD編集部