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【中山金杯/騎手データ】「令和の金杯男」は条件合致で“連対率100%” 押さえておくべきジョッキーとは

【中山金杯/騎手データ】「令和の金杯男」は条件合致で“連対率100%” 押さえておくべきジョッキーとは

新年明けましておめでとうございます。本年度も本コラムをよろしくお願いいたします。

5日は中山競馬場で今年最初のJRA重賞となる中山金杯が開催されます。中京競馬場では京都金杯も行われますが、近2年と同じ中京開催となるため、データが豊富な中山金杯をターゲットとしました。

今回は2002年の東京開催を除く、2000年以降の過去データを基に気になる「騎手データ」を見ていきます。

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■軸は令和の金杯男・松岡正海騎手で決まり

今年の中山金杯に騎乗する騎手の中で、2000年以降の過去レース(※2002年の東京開催を除く)で騎乗経験があるのは14騎手。各騎手のデータは次の通りです。

[2000年以降]中山金杯の騎手別成績(※2002年の東京開催を除く)

表から一目瞭然のように、騎手ごとの巧拙がはっきり出ている重賞です。複数の馬券絡みがあるのは僅か4名で、今回はその4名の中から連対率が高い順に3名を見ていきましょう。

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まず真っ先に取り上げるのが連対率45.5%とぶっちぎりの成績を残す松岡正海騎手です。同騎手は2011年のコスモファントム(1人気1着)、16年のマイネルフロスト(5人気2着)、18年のウインブライト(2人気2着)、翌年のウインブライト(3人気1着)、さらに20年のウインイクシード(6人気2着)と実に5度の連対があります。

特筆すべきは令和を迎えてからの金杯で3回中2回も連対していること。令和の金杯男と表現して一切差し支えないでしょう。

注目要素は当日の人気で、【松岡正海騎手】×【当日6番人気以内】は【2.3.0.1】の連対率83.3%。単勝回収率186%、複勝回収率181%ですから、ベタ買いすべき騎手ですね。さらに先の条件かつ【馬主がウイン】のケースは【1.2.0.0】の連対率100%と100%データが見つかります。

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そんな松岡正海騎手が跨るのが「当日6番人気以内」に推されそうで、かつ「馬主がウイン」のウインキートス(牝6、美浦・宗像義忠厩舎)。中山重賞では2021年のオールカマーで2着、22年のオールカマーでも3着と好走例がある本馬。一部メディアではここが引退レースと報じられていますので、有終の美を飾る勝利となるか注目です。

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■穴メーカーは石橋脩騎手

続いてここまで2度の連対がある石橋脩騎手について見ていきましょう。同騎手は2011年のキョウエイストーム(11人気2着)、22年のスカーフェイス(7人気2着)と2頭の穴馬を馬券圏内へと導きました。人気馬に跨る機会が少ないものの、押さえておきたい騎手と言えます。

更に数値アップとなる他ファクターは見つかりませんが、昨年の2着馬で今年も騎乗を予定するスカーフェイス(牡7、栗東・橋田満厩舎)を近2走の成績から「切り」とジャッジするのは危険かもしれません。

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■M.デムーロ騎手は人気次第

最後に2016年のフルーキー(1人気3着)、20年のトリオンフ(2人気1着)で2度の馬券絡みがあるM.デムーロ騎手のデータを見ていきましょう。昨年のダーリントンホール(10人気17着)の結果が響き、人気と比べると着順の落ち込みは見られますが、人気馬に跨った際は頼りになる騎手です。

同騎手が今年跨るのは当日7番人気前後の人気が予想されるクリノプレミアム(牝6、美浦・伊藤伸一厩舎)。当日3番人気以内に推されるようならチャンスありと見ます。ただし、基本的に人気しないタイプですから、今回は様子見が妥当かもしれません。

以上、中山金杯の気になる騎手データでした。データ注目騎手はウインキートスに跨る松岡正海騎手です。

ウインキートスの馬体に少しだけ触れると、厳寒期かつ牝馬の6歳という年齢を考えれば悪い状態ではありません。調整はソフトですが、馬体の緩みは見られず、すっきりした体に仕上げられていて力は出せそうです。有終の美を飾っても不思議ないと判断します。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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