15日に中京競馬場で行われる第70回・日経新春杯(GII、芝2200m)の過去10年データを紹介する。
前走・ジャパンCで勝ち馬と0秒1差の3着に入ったヴェルトライゼンデ、次週のAJCCにも登録している前走・オールカマー3着のロバートソンキー、前走・グレイトフルSと昨年の京都新聞杯で2着に入ったヴェローナシチー、昨年の6着に入った菊花賞以来のレースとなるヤマニンゼストなどが出走予定となっている。
本競走は昨年に続いて中京開催。ここでは過去10年、1~3月に中京芝2200mで開催された3勝クラス以上を条件に「脚質傾向」を分析していく。
◆【日経新春杯2023予想/追い切り診断】4歳馬で最上位の「A」評価 「悩み解消でしっかりと攻め強化」
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■差しが最多5勝
逃げ【0.0.0.8】、先行【2.3.4.17】、差し【5.4.2.25】、追込【1.1.2.27】と中団でレースを運ぶ馬が活躍している。昨年も道中9番手で脚を溜めていた3番人気ヨーホーレイクが上がり最速で差し切りVを決め、2021年のミスマンマミーアも最後方の16番手から上がり最速で2着に食い込んだ。
今年は年明けから「外差し」傾向が顕著。同じ中京芝2200mで行われた前週土曜の中京9R・長良川特別では、直線インを突いた2番人気のレッドバリエンテを、外から7番人気のチェックメイトが差し切った。前週日曜のシンザン記念も、ディープインパクト産駒のライトクオンタムが大外一気で戴冠。この傾向は今週も継続しそうだ。
また、上がり最速は【6.4.1.13】勝率50.0%、連対率83.3%、複勝率91.7%を誇り、約410mの長い直線で末脚をいかんなく発揮できる馬が活躍する。今回の登録馬のうち、近2年の中京で上がり最速Vを記録しているのは、イクスプロージョン、ダンディズム、プリマヴィスタ、ヤマニンゼスト、ロバートソンキーの5頭。
特に、昨年の同コースで三方ヶ原Sでレコード勝ちしているプリマヴィスタに期待したい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ヴェローナシチー川田は昨年Vと同じ5枠 ヴェルトライゼンデは「外差し」中京で試練の2枠
◆【前走ローテ】GI組のヴェルトライゼンデは“消し” 馬券内率5割超えに警戒
◆【動画プレーバック/日経新春杯2022】1人気ステラヴェローチェを外からヨーホーレイクが最速の上がりで差し切り重賞初制覇
日経新春杯2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致で“勝率6割超” アタマで強気に勝負できる名手とは
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】重ハンデ“お構いなし”の高評価 「出色の時計で万全の態勢」
◆【追い切り診断】ヴェルトライゼンデを上回る最高評価「S」 「ここへ来て本格化」
◆【追い切り診断】4歳馬の一角に辛口「B」評価 「絞りづらい厳寒期の難しさか」
◆【追い切り診断】4歳馬で最上位の「A」評価 「悩み解消でしっかりと攻め強化」
▼データ攻略
◆【データ攻略】2つの「馬券内率100%」が後押し 「地力強化」で重賞初タイトルへ
◆【データ攻略】人気一角に「連対率80%」の追い風 国際GI馬にも該当した好条件
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▼穴馬予想
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▼血統傾向
◆【血統傾向】同条件で馬券内率6割の“軸”候補 「3.2.1.4」を誇る1月の非根幹距離
◆【血統傾向】距離短縮で単回収値「999」に上昇 「このコースでは無視できない配合」
文●SPREAD編集部