【日経新春杯/血統傾向】同条件で馬券内率6割の“軸”候補 「3.2.1.4」を誇る1月の非根幹距離

 

【日経新春杯/血統傾向】同条件で馬券内率6割の“軸”候補 「3.2.1.4」を誇る1月の非根幹距離

15日に中京競馬場で行われる日経新春杯(GII、芝2200m)の「血統傾向」を分析する。

ここでは2020年以降の中京芝2200m重賞クラスで3着内に入った種牡馬データをもとに推奨馬2頭をピックアップ。ここでは、そのうち1頭を紹介する。

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ディープインパクト系種牡馬は【5.1.1.25】勝率15.6%、複勝率21.9%、単回収値124と優秀。日経新春杯が中京開催においても、昨年は3番人気のディープインパクト産駒・ヨーホーレイクが勝利、3着にも9番人気のキズナ産駒・ヤシャマルが入った。

またステイゴールド系も【1.1.1.7】勝率10.0%、複勝率30.0%、単回収値196と好成績を挙げている。同じく中京開催だった一昨年には7番人気のオルフェーヴル産駒・ショウリュウイクゾが7番人気で優勝した。

一方、サンデー系のなかでもハーツクライ系は【0.0.1.8】と壊滅的。一昨年は2番人気に支持されたヴェロックスが9着に敗れるなど苦戦していることがわかる。今年もキングオブドラゴンプリマヴィスタといった穴っぽい馬の登録はあるが、血統傾向からは強調じづらい。

ディープインパクト系やステイゴールド系が好走できる背景には、コース形態とレース展開にある。中京芝2200mは、4コーナーの入り口からスタートするため、最初の1コーナーまでの直線距離が長く、ペースが落ち着きやすい。加えて2度の坂を上るためスタミナも必要となるコース。よって瞬発力勝負に強いディープインパクト系やスタミナが豊富なステイゴールド系の血にアドバンテージがあると言えるだろう。

今回はステイゴールド系の馬に注目する。

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■ヴェルトライゼンデ

父はステイゴールド系のドリームジャーニー、母父は1985年のドイツダービー、1987年のバーデン大賞勝ちなど欧州GI7勝のAcatenango、半兄に2019年の菊花賞、2021年の天皇賞・春勝ちのワールドプレミアや2014年のマイラーズCなど重賞2勝のワールドエースがいるという配合構成。3走前の鳴尾記念は屈腱炎から1年4カ月ぶりの復帰戦であったが見事勝利で飾った。

さらに前走のジャパンCでも歴戦の猛者相手に3着するなど、その地力の高さは今回のメンバーに入ってもトップクラス。明け6歳とベテランの域に入ってきたが、そのキャリアは12戦で、まだまだ伸びしろもありそうだ。

また、父ドリームジャーニーの牡馬は、宝塚記念、有馬記念と春秋グランプリ連覇をした父の影響か、非根幹距離を得意としており、芝2200m戦に出走すると【6.3.5.39】、勝率11.3%、複勝率26.4%と他のどの距離より高い好走率を誇っている。

なかでも1月のレースに絞ると【3.2.1.4】、勝率30.0%、複勝率60.0%、単回収値146と軸向きな成績。ヴェルトライゼンデ自身も一昨年の1月に行われたAJCCで2着しているように寒い時期の開催も問題にしておらず、上位人気は確実ではあるがこの馬を軸に推奨したい。

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文●中井達也(SPREAD編集部)

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