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【ラ・リーガ】6連勝のレアル・ソシエダと好調の久保建英、バスクダービーから始まる本当の戦い

【ラ・リーガ】6連勝のレアル・ソシエダと好調の久保建英、バスクダービーから始まる本当の戦い
レアル・ソシエダの久保建英 (C)Getty Images

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■[4-3-3]採用時の久保のポジションは?

ここへ来て、[4-3-3]が採用される機会が増えたのも、主将の本格復帰を見越しての措置だろう。もともとソシエダは数的・位置的・質的(個の能力)な優位性を活かしやすい[4-3-3]が浸透したチームだった。しかし、オヤルサバルが長期離脱した昨季終盤戦から[4-3-1-2]に置き換わった背景がある。

[4-3-3]が採用されると、久保は右ウイング起用が濃厚だ。直近の試合でも右サイドからのドリブルで打開し、得点に絡む場面もあった。十分にフィットするだろうが、システム変更は危機でもある。

シルバと守備的MFマルティン・スビメンディ、バランサー役のMFミケル・メリーノのトリオはチーム戦術上の屋台骨である。そのうえで、左ウイングをオヤルサバル、センターフォワードも6得点1アシストを挙げる長身FWアレクサンダー・セルロートで埋まる。チーム最多7得点3アシストを挙げるMFメンデスの得点力も捨てがたく、彼かシルバを右ウイングに置く可能性が出て来る。チーム総得点23の半分以上を挙げているセルロートとメンデスは外せず、2得点3アシストに止まっている久保のポジションがなくなるのだ。

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ソシエダが次節に迎えるのは、同じバスク州に本拠を置く、アスレティック・ビルバオ。公式戦6連勝中のソシエダだが、ビルバオも同6戦4勝2分無敗と調子を上げて来た。

バスクダービーという舞台は主将を先発復帰させるには絶好の機会だ。久保にとって、絶対的なエースである主将とのポジション争いは厳しいが、この大きな壁を乗り越えることは、日本代表でもエースとなるための成長譚となる。

久保の本当の戦いは、このバスクダービーから始まる。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)


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