【日経新春杯/追い切り診断】4歳馬の一角に辛口「B」評価 「絞りづらい厳寒期の難しさか」

 

【日経新春杯/追い切り診断】4歳馬の一角に辛口「B」評価 「絞りづらい厳寒期の難しさか」

■ヤマニンゼスト

【中間調整】12番人気という評価で臨んだ神戸新聞杯だったが、後方イン待機で距離ロスなく進むと直線ではジワッと脚を伸ばし2着と大激走を果たした。鞍上・武豊騎手の“決め打ち”がハマった感もあるが、定量GIIで2着はやはり脚力があってこそ。続く菊花賞も距離不向きながら後方から押し上げ6着に入っている。その後は放牧に出され、復帰戦を日経新春杯に設定。12月下旬から乗り込まれている。1月4日にCWで1週前追い。全体的に気乗りしていない雰囲気は感じさせたが、伸びそのものは力強かった。

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【最終追い切り】鷲頭虎太騎手が騎乗し、CWで単走。ラストではまずまずの伸びを披露したが、この日もややトボけた雰囲気があり気持ちをしっかり乗せて走れていないようだった。

【見解】本数こそ順調にこなせているが気合い乗りがいまひとつのようで、あと少しキレに欠ける印象だ。過去、休み明けで2回走っており【1.0.0.1】。1勝は夏の札幌、着外は2月の小倉(6着)だった。大型馬なだけに絞りづらい厳寒期は調整の難しさがあるのかもしれない。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。