■ヤマニンゼスト
【中間調整】12番人気という評価で臨んだ神戸新聞杯だったが、後方イン待機で距離ロスなく進むと直線ではジワッと脚を伸ばし2着と大激走を果たした。鞍上・武豊騎手の“決め打ち”がハマった感もあるが、定量GIIで2着はやはり脚力があってこそ。続く菊花賞も距離不向きながら後方から押し上げ6着に入っている。その後は放牧に出され、復帰戦を日経新春杯に設定。12月下旬から乗り込まれている。1月4日にCWで1週前追い。全体的に気乗りしていない雰囲気は感じさせたが、伸びそのものは力強かった。
◆【日経新春杯2023予想/危険な人気馬】人気の古豪は“消し” 「馬券内率わずか10%の過酷条件」
【最終追い切り】鷲頭虎太騎手が騎乗し、CWで単走。ラストではまずまずの伸びを披露したが、この日もややトボけた雰囲気があり気持ちをしっかり乗せて走れていないようだった。
【見解】本数こそ順調にこなせているが気合い乗りがいまひとつのようで、あと少しキレに欠ける印象だ。過去、休み明けで2回走っており【1.0.0.1】。1勝は夏の札幌、着外は2月の小倉(6着)だった。大型馬なだけに絞りづらい厳寒期は調整の難しさがあるのかもしれない。
総合評価「B」
▼その他、追い切り診断
◆【追い切り診断】重ハンデ“お構いなし”の高評価 「出色の時計で万全の態勢」
◆【追い切り診断】ヴェルトライゼンデを上回る最高評価「S」 「ここへ来て本格化」
◆【追い切り診断】4歳馬で最上位の「A」評価 「悩み解消でしっかりと攻め強化」
日経新春杯2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致で“勝率6割超” アタマで強気に勝負できる名手とは
▼データ攻略
◆【データ攻略】2つの「馬券内率100%」が後押し 「地力強化」で重賞初タイトルへ
◆【データ攻略】人気一角に「連対率80%」の追い風 国際GI馬にも該当した好条件
◆【データ攻略】“変態的”パフォーマンスに警戒 「2.0.0.1」より注目すべき濃厚な中身
◆【データ攻略】特定条件の馬券内率は100% 波乱演出の「激走馬2頭」にも該当
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】馬券内で“万馬券”射程 「惨敗続きで人気落ちのここが狙い目」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“2桁”確定 「待ってましたの好走条件で急浮上」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“10人気”前後の伏兵 「ドンピシャ条件でハマる可能性は大」
◆【危険な人気馬】人気の古豪は“消し” 「馬券内率わずか10%の過酷条件」
▼血統傾向
◆【血統傾向】同条件で馬券内率6割の“軸”候補 「3.2.1.4」を誇る1月の非根幹距離
◆【血統傾向】距離短縮で単回収値「999」に上昇 「このコースでは無視できない配合」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ヴェローナシチー川田は昨年Vと同じ5枠 ヴェルトライゼンデは「外差し」中京で試練の2枠
◆【前走ローテ】GI組のヴェルトライゼンデは“消し” 馬券内率5割超えに警戒
◆【脚質傾向】最多5勝の「差し」が有利 狙いは中京芝レース“上がり最速”実績
◆【動画プレーバック/日経新春杯2022】1人気ステラヴェローチェを外からヨーホーレイクが最速の上がりで差し切り重賞初制覇
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。