■プラダリア
【中間調整】昨年春は未勝利勝ち直後に青葉賞を制し、重賞ウイナーの仲間入り。続く日本ダービーでは5着と健闘した。秋は神戸新聞杯8着、菊花賞7着に終わったが、夏負けが尾を引いたのか本調子になかったようだ。その後は日経新春杯を目標に放牧でいったん疲れを抜いてやり、12月下旬に栗東へ戻っている。帰厩後2本目だった12月28日のCW単走で5F67秒1(馬なり)とさっそく速いところをやれたあたり、体を減らして帰ってきた神戸新聞杯当時と比べてかなりいい状況のようだ。1月3日の1週前追いでは新コンビを組む松山弘平騎手が騎乗し、CWで併せ馬。相手に合わせての併入としたが、仕掛ければ突き放せそうな雰囲気にあった。
◆【日経新春杯2023予想/血統傾向】距離短縮で単回収値「999」に上昇 「このコースでは無視できない配合」
【最終追い切り】最終追いは坂路単走。この日も松山騎手が騎乗し、ブレなく馬場の真ん中を集中して登坂する。ラストまでまったくの馬なりだったが、馬自らが気持ちを乗せてスムーズに加速できていた。
Advertisement
【見解】昨年秋は減った体を気にして攻めが手緩く本領発揮といかなかったが、この中間は放牧先でしっかりケアされたようで馬体が回復。攻めをしっかり強化してきている。稽古全体キビキビして動けており、久々を感じさせない。松山騎手との息もぴったりのようで、好気配と言える。
総合評価「A」
▼その他、追い切り診断
◆【追い切り診断】重ハンデ“お構いなし”の高評価 「出色の時計で万全の態勢」
◆【追い切り診断】ヴェルトライゼンデを上回る最高評価「S」 「ここへ来て本格化」
◆【追い切り診断】4歳馬の一角に辛口「B」評価 「絞りづらい厳寒期の難しさか」
日経新春杯2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致で“勝率6割超” アタマで強気に勝負できる名手とは
▼データ攻略
◆【データ攻略】2つの「馬券内率100%」が後押し 「地力強化」で重賞初タイトルへ
◆【データ攻略】人気一角に「連対率80%」の追い風 国際GI馬にも該当した好条件
◆【データ攻略】“変態的”パフォーマンスに警戒 「2.0.0.1」より注目すべき濃厚な中身
◆【データ攻略】特定条件の馬券内率は100% 波乱演出の「激走馬2頭」にも該当
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】馬券内で“万馬券”射程 「惨敗続きで人気落ちのここが狙い目」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“2桁”確定 「待ってましたの好走条件で急浮上」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“10人気”前後の伏兵 「ドンピシャ条件でハマる可能性は大」
◆【危険な人気馬】人気の古豪は“消し” 「馬券内率わずか10%の過酷条件」
▼血統傾向
◆【血統傾向】同条件で馬券内率6割の“軸”候補 「3.2.1.4」を誇る1月の非根幹距離
◆【血統傾向】距離短縮で単回収値「999」に上昇 「このコースでは無視できない配合」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ヴェローナシチー川田は昨年Vと同じ5枠 ヴェルトライゼンデは「外差し」中京で試練の2枠
◆【前走ローテ】GI組のヴェルトライゼンデは“消し” 馬券内率5割超えに警戒
◆【脚質傾向】最多5勝の「差し」が有利 狙いは中京芝レース“上がり最速”実績
◆【動画プレーバック/日経新春杯2022】1人気ステラヴェローチェを外からヨーホーレイクが最速の上がりで差し切り重賞初制覇
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。