【全豪オープン】16日開幕、西岡良仁が日本人史上2人目の快挙となるシード選手として登場

 

【全豪オープン】16日開幕、西岡良仁が日本人史上2人目の快挙となるシード選手として登場
左から土居美咲、ダニエル太郎、西岡良仁(C)Getty Images

今季最初のグランドスラム、全豪オープンが16日に開幕した。

日本からはエースの西岡良仁を筆頭に、昨年は予選から3回戦まで進出したダニエル太郎が上位進出を目指し、本戦から登場する。そして昨年末にキャリアハイとなる104位を記録した内島萌夏がアジアパシフィック枠のワイルドカード(主催者推薦枠)で本戦入り。内島にとっては初めてのグランドスラム(以下GSと記載)本戦であり、トップ100入りを目前に21歳のさらなる挑戦が今始まる。

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■男子シングルス第31シードの西岡にかかる期待

日本のエース西岡良仁は、開幕戦となったアデレード国際1(ATP250)の1回戦で、11位のホルガー・ルネ(デンマーク)を破り勢いに乗っている。同大会で準決勝へ進出し、ランキングは自己最高位の33位に浮上。今大会では初のGSシード入りを果たし、日本人で史上2人目の快挙となった。

1回戦では77位のミカエル・イ−メル(スウェーデン)と初対戦する。イーメルは183cmの高身長を活かしながら、丁寧なストロークで組み立てる印象がある。攻め急ぐタイプというよりは、確実に狙い通りの場所にコントロールするまで我慢もできるタイプだ。今回は今まで以上に攻守の幅を広げている西岡が、どんな頭脳戦を見せるのか。配球の正確さと攻め入るタイミング、ストローク戦での細かな駆け引きが見所となるだろう。 

また、9日から始まった予選には、昨秋は国内チャレンジャー大会で2週連続優勝を果たし、自己最高位となる145位でキャリア最前線を走る綿貫陽介が登場。見事に厳しい予選3戦を突破し、初の本戦入りを決めた。これで男子本戦には3名が出場する。

77位のダニエル太郎は予選上がりのエルネスト・エスコベド(アメリカ)と、綿貫は45位のアーサー・リンデルクネシュ(フランス)と、内島は44位のベルナルダ・ペラ(アメリカ)と対戦する。

なお、男女シングルスの第1シードはGS優勝回数が男子テニス最多22勝を持つラファエル・ナダルと女王イガ・シフィオンテク(ポーランド)だ。全米オープン優勝から世界ランキング最年少ナンバー1に輝いたカルロス・アルカラス(スペイン)は怪我のため欠場する。

■ダブルス勢にかかる期待

ダブルスには昨年の全仏ミックス優勝を果たした柴原瑛菜、世界23位の青山修子がペア再結成で登場予定。そして昨季ツアー4勝を獲得した二宮真琴、ダブルスランキング46位. 穂積絵莉や、前哨戦となるASBクラシック(WTA250)で優勝を果たした加藤未唯/アルディラ・スーチャディ(インドネシア)ペアにも大きな期待がかかる。マクラクラン勉は、長年ペアを組んできたアンドレ・ゴランソン(スウェーデン)とP2 アドバイザリー・キャンベラ国際(ATPチャレンジャー)で優勝を果たし、メルボルン入りする。ダブルスではGSでベスト4以上を経験している選手が多いため、全仏の柴原に続き頂点に輝く姿を期待したい。  

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2019年と2021年大会の覇者である大坂なおみは、大会直前に妊娠を発表。来季のツアー復帰を目指し、新たな人生の章を開くことになった。

女子は、この1年でトップ30を2人破る実力を見せた日比野菜緒が、初戦から大接戦の死闘を繰り広げた。予選決勝ではクリスティーナ・ブクサ(スペイン)に6-7(10)、2-6で敗戦し、惜しくも本戦出場は逃したが、再びトップ100入りする日も近いと予想している。また昨夏のウィンブルドンで予選からベスト64まで進出した本玉真唯は予選2回戦で敗戦。土居美咲も1回戦で逆転勝利を収めたが、腰の怪我のため2回戦を棄権した。225位の内藤祐樹は1回戦で敗退。

■小田凱人、16歳でGS制覇となるか

小田凱人がマスターズ最年少初優勝を飾った瞬間 (C) Mathilde Dusol

車いすテニスは24日から試合が始まる。ドロー数を8名から16名に拡大したことから日本勢は10名の選手が出場する。男子では前年覇者の国枝慎吾に続き、昨秋マスターズで優勝を果たした16歳の小田凱人が登場。小田は今季の目標として16歳でのグランドスラム優勝を掲げている。そして全米に続く出場となる三木拓也と昨季ITFツアー6勝をマークした37歳の眞田卓、現在キャリアハイ13位に位置する荒井大輔が参戦する。

女子は世界2位の上地結衣、大谷桃子に続き、9位へ浮上してきた田中愛美、元ITFジュニアで世界ナンバー1を獲得してきた船水梓緒里、そして昨季ITFツアー5勝の高室冴綺が出場予定だ。

今シーズン最初のグランドスラムで栄光を掴むのは誰なのか。年明けから目が離せない2週間となりそうだ。

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著者プロフィール

久見香奈恵●元プロ・テニス・プレーヤー、日本テニス協会 広報委員

1987年京都府生まれ。10歳の時からテニスを始め、13歳でRSK全国選抜ジュニアテニス大会で全国初優勝を果たし、ワールドジュニア日本代表U14に選出される。園田学園高等学校を卒業後、2005年にプロ入り。国内外のプロツアーでITFシングルス3勝、ダブルス10勝、WTAダブルス1勝のタイトルを持つ。2015年には全日本選手権ダブルスで優勝し国内タイトルを獲得。2017年に現役を引退し、現在はテニス普及活動に尽力。22年よりアメリカ在住、国外から世界のテニス動向を届ける。