22日に中山競馬場で行われる第64回・アメリカJCC(GII、芝2200m)の過去10年データを紹介する。
同舞台のセントライト記念を制し、前走・菊花賞8着からの巻き返しを狙うガイアフォース、4連勝中の上がり馬・エピファニー、2021年のオークス馬・ユーバーレーベン、昨年6月に行われたエプソムC以来となる重賞2勝目を目指すノースブリッジなどが出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【アメリカジョッキークラブカップ2023予想/騎手データ】条件合致でルメールを上回る“連対率7割超” アタマで一発狙える大ベテランとは
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■中山芝の重賞は「差し」有利
過去10年、逃げ【1.0.1.9】、先行【7.5.1.24】、差し【2.4.7.46】、追込【0.1.1.34】と、圧倒的に「前」有利となっている。しかし、昨年はキングオブコージが4角8番手で差し切り、2、3着も差しで決着。1番人気のオーソクレースは4角2番手でレースを進めたが6着に沈んだ。
昨年1月の中山芝3勝クラス以上では、先行【3.3.2.31】、差し【7.5.5.42】で「差し」が有利。1月の中山芝重賞では【4.3.4.15】と差しが4戦4勝とした。
今年も前週日曜の京成杯では差し・追込が上位を独占。今年1月の中山芝3勝クラス以上は、先行【2.1.3.20】、差し【5.5.1.34】と、やはり差しが結果を残している。また、ここまでの中山芝重賞3レースは差しが【3.3.0.11】とパーフェクト連対。今週も差し有利の傾向は続くと思われる。
ガイアフォースは昨年同コースのセントライト記念で1列後ろの競馬を試み、上がり最速V。一方、人気一角のエピファニーは番手から押し切るレースで4連勝を飾っている点は気がかりとなる。さらに、早めの競馬で後続に脚を使わせたいバビットが出走。上位人気が動くようであれば、ユーバーレーベン、エヒト、アリストテレス、スタッドリーら、中団~後方待機の馬が押し寄せる可能性はある。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】人気一角は馬券内率8割の6枠に 好枠の7枠にエピファニーが入る
◆【前走ローテ】重賞・GI組が毎年2頭は馬券内 4連勝中エピファニーの評価は…
◆【動画プレーバック/アメリカジョッキークラブカップ2022】3人気キングオブコージが後方から上がり最速の脚で1年8カ月ぶりとなる重賞2勝目を挙げる
アメリカジョッキークラブカップ2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致でルメールを上回る“連対率7割超” アタマで一発狙える大ベテランとは
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】4歳馬一角に高評価「A」 「年明けGIIを戦うにあたり申し分のない状態」
◆【追い切り診断】ガイアフォースを上回る「S」の最高評価 「勢いを持続し、さらに上昇」
◆【追い切り診断】連敗中の実績馬は辛口「B」評価 「併せ馬で気迫不足が気になる」
◆【追い切り診断】実績馬を上回る高評価「A」 「ひと息入った影響なく、リフレッシュ◎」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気一角を後押しする「連対率75%」 「トレンド血統」が中山芝で活きる
◆【データ攻略】前走“2桁”着順の馬に「勝率100%」 「圧勝」の過去を持つ条件で誓うリベンジ
◆【データ攻略】有馬記念勝ち馬がフラッシュバック 「2.0.0.0」×血統×馬主が導く激走のサイン
◆【データ攻略】この舞台での「馬券内率100%」 想定“10人気”前後の穴馬が波乱の使者に
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の爆穴 「前走は不利でノーカン、再度の見直し可」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“30倍”前後の盲点 「外回りと別定戦の条件好転で一発」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“2桁”想定の妙味 「重賞大敗が嫌われるなら相当オイシイ」
◆【危険な人気馬】人気の4歳馬一角は“消し” 「重賞実績と距離経験が必須の舞台」
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定単勝オッズ“2桁”の伏兵 馬券内率「6割超」の巻き返しに期待
◆【血統傾向】前走大敗から巻き返しの予感 単回収値「444」の妙味は無視できない
文●SPREAD編集部