今週は東京競馬場で根岸S(ダ1400m)が行われる。過去にはモーニンやノンコノユメといった馬がこのレースとフェブラリーSで連勝を飾り、昨年の勝ち馬テイエムサウスダンは次走フェブラリーSで2着。ダート路線における出世レースと言って差し支えないだろう。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてレモンポップを取り上げる。
◆【根岸ステークス2023予想/追い切り診断】重賞馬を上回る「S」の最高評価 「ここが本線と思えるほどのデキ」
■当舞台では無傷の4戦4勝
1番人気に支持された武蔵野Sは2着とあと一歩で勝ち星を逃す結果に。それでも久々のマイル戦で申し分ないパフォーマンスと言えるし、以下データに該当する条件替わりは大きな後押しとなりそうだ。
・東京ダート1400mの成績【4.0.0.0】
4戦4勝の数字以上に強調したいのはそのレースぶり。4戦すべてで4角4番手以内から上がり3F最速をマークしており、盤石という言葉がふさわしい横綱相撲で勝利を収めていたのだ。
今回は約2カ月半の休み明け。当舞台の勝利において特に強さが際立った鎌倉S、ペルセウスSは休み明けのローテーションで真価を発揮しており、間隔があいたローテーションは大歓迎だ。休むことで自身の体力が100%までチャージされたのち、それをレースで全開放するタイプ。条件替わりで重賞タイトル奪取の可能性は高い。
▼その他、データ攻略
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根岸ステークス2023予想コラム一覧
▼騎手データ
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▼追い切り診断
◆【追い切り診断】重賞馬を上回る「S」の最高評価 「ここが本線と思えるほどのデキ」
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▼穴馬予想
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▼血統傾向
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◆【血統傾向】上がり馬が波乱の使者候補 勝利5割を誇る単回収値「356」に合致
▼その他、過去10年データ傾向
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◆【脚質傾向】4連勝中の「差し」が有利も ペース傾向から警戒すべき“伏兵”とは
◆【動画プレーバック/根岸ステークス2022】6人気テイエムサウスダンが中団から直線で脚を伸ばしJRA重賞初制覇
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023根岸ステークス-注目馬分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。