オラクル・レッドブル・レーシングは3日(日本時間4日)、米ニューヨーク「クラシックカー・クラブ・マンハッタン」において2023年シーズン・マシンRB19をお披露目した。これまでイギリスで行われて来た新車発表を同F1チームが、アメリカで披露するのは初めて。
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■米開催3レースで3種類のカラーリングを公募
発表会にはチーム代表でありCEOのクリスチャン・ホーナー他、昨季連覇を果たしたマックス・フェルスタッペン、チームメートのセルジオ・ペレス、リザーブのダニエル・リカルドの他、北京五輪金メダリストでレッドブル契約アスリートのアイリーン・グーも出席。世界30カ国に同時配信された。
レッドブルは今季アメリカで行われる3つのレースで、すべて異なるカラーリングで出走する。そのデザインは、冠スポンサーであるオラクルとのキャンペーンにより、マイアミ、オースティン、ラスベガスでのカラーリングをファンから公募する。
チームはまた同時に2026年シーズンよりフォードのパワーユニット搭載を発表。来季からともにハイドロPUの開発を手掛けるとした。レッドブルは25年までホンダとのパートナーシップを維持する。
■F1のPU開発で、自動車業界勢力図争いも
ホーナーCEOは「我々オラクル・レッドブル・レーシングは常に初めての挑戦、異なる挑戦を渇望して来た。ここアメリカでの新車発表は、我々F1チームにとって英国以外で初のお披露目。アメリカにおけるF1への注目度アップ、5000万人のファンを無視することはできません。うち72%ものファンが我々のチームをフォローしてくれています。2023年、レッドブルはこれまでに以上にアメリカ本土での活動を盛り上げています。また新パートナーとなるフォードの拠点でもあります。フォードは、バッテリーとハイドロ・テクノロジーの分野で我々の競争力をさらに引き上げてくれる戦略的パートナーです。我々のパートナシップがグローバルで発揮する大きな可能性に期待しています」と今後のフォードとのパートナーシップに興奮気味だった。
26年シーズンから採用される新パワーユニット開発は、今後のF1勢力図に大きな変化をもたらす可能性を指摘されており、それは世界の自動車産業の勢力図を塗り替えるポテンシャルをもはらんでいるだけに、今後各チームの戦略、各メーカーの動向はいっそう耳目を集めそうだ。
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文●SPREAD編集部