今週は阪神競馬場で京都記念(芝2200m)が行われる。スターホース受難の年が多く、ジェンティルドンナにハープスター、レイデオロにマカヒキなどGI馬が連対を外すケースが多数。昨年もGI馬ユーバーレーベンが馬券外に敗れており、伏兵馬の台頭が珍しくない伝統の一戦だ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてキングオブドラゴンを取り上げる。
◆【京都記念2023予想】過去10年データ・傾向、追い切り、枠順、出走馬、コラム一覧
Advertisement
■冬競馬では抜群の安定感
前走日経新春杯は低評価を覆す激走。なかなか掴みどころのない馬だが、前走がフロック視できない根拠となるデータを発見した。
・12~2月の成績【1.4.1.2】
馬券内率75.0%と際立つ安定感。昨年も冬競馬での好走歴があった点から寒い時季がマッチしているのだろう。引き続き冬競馬で臨めるのはプラスで、開幕週の馬場コンディションも前に行くタイプのこの馬向き。昨年のアフリカンゴールドのような先行押し切りでひと泡吹かせるシーンに期待したい。
■京都記念2023予想 人気記事一覧
データ分析
◆【データ攻略】人気一角の4歳牡馬に「2.1.2.0」 スムーズなら馬券圏内候補
◆【データ攻略】強い4歳世代から新たな刺客 2つの「100%」で目論む重賞制覇
◆【データ攻略】想定“7人気”前後に「3.1.0.0」の追い風 “ジャイキリ”の可能性は十分
追い切り
◆【追い切り診断】連敗中のGI馬に高評価「A」 「プランBが奏功すれば復活Vも」
◆【追い切り診断】エフフォーリアを上回る最高評価「S」 「前走時より上昇し絶好調」
◆【追い切り診断】ドウデュースを上回る高評価 「最終追いの気迫はかなりのレベル」
血統傾向
◆【血統傾向】2強を脅かす抜群のコース適性 種牡馬データも示す「阪神芝の鬼」
◆【血統傾向】単回収値「725」の激走条件 前走大敗は大波乱演出の布石
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023京都記念-データ分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。