■ユニコーンライオン
前走は福島記念勝ちから中1週で臨んだジャパンC。例によって好スタートを決めて主導権を握ったが、終始二番手の馬にプレッシャーを掛けられる逃げ馬にとっては苦しい展開が響き、直線半ばで脚色を失って16着に敗れている。敗れはしたが、ライバルは日本トップクラスの強力メンバー。情状酌量の余地はある。
◆【京都記念2023予想/追い切り診断】エフフォーリアを上回る最高評価「S」 「前走時より上昇し絶好調」
2走前の福島記念では、マイペースの逃げ切り勝ちで重賞2勝目をマーク。戦前は10番人気という低評価だったが、これを覆す走りを見せている。初重賞制覇となった2021年の鳴尾記念でも、8番人気と伏兵勢の一角だったが、2着ショウナンバルディに3馬身半差をつけての完勝劇を披露。他馬からマークされづらくなる人気薄の時こそ、買い時の一頭だ。
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今回は1回阪神開催の開幕週で、芝の馬場状態がいいことは逃げ戦法のこの馬にとってプラス。さらにキャリア24戦のうち、最もタッグを組んでいる坂井瑠星とのコンビ復活も激走を後押ししそうだ。阪神芝2200mは2021年の宝塚記念で、GI馬を相手に2着に好走した相性のいい舞台。大波乱演出の再現はある。
■京都記念2023 予想コラム一覧
穴馬予想
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追い切り
◆【追い切り診断】エフフォーリアを上回る最高評価「S」 「前走時より上昇し絶好調」
◆【追い切り診断】ドウデュースを上回る高評価 「最終追いの気迫はかなりのレベル」
◆【追い切り診断】2強の一角に辛口「B」評価 「目標は先、万全と言い切れない」
◆【追い切り診断】連敗中のGI馬に高評価「A」 「プランBが奏功すれば復活Vも」
データ攻略
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騎手データ
◆【騎手データ】エフフォーリア・横山武に黄信号か、阪神芝2200mなら「GIハンター」に期待
血統予想
◆【血統傾向】2強を脅かす抜群のコース適性 種牡馬データも示す「阪神芝の鬼」
◆【血統傾向】単回収値「725」の激走条件 前走大敗は大波乱演出の布石
データ傾向
◆【前走ローテ】有馬記念組が巻き返す 年明け重賞組は不振の傾向
◆【脚質傾向】ドウデュースよりエフフォーリア、展開・馬場不問で「前」有利
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。