ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平の代理人ネズ・バレロ氏が20日（日本時間21日）、キャンプ地（アリゾナ州テンピ）を訪問。
報道陣に囲まれた同氏は、今季終了後にフリーエージェント（FA）となる大谷の今後について明言を避けつつも、「FAを模索する権利がある」とコメント。これを受けて米複数メディアがFA行使の可能性を伝えた。
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■「FAを模索する権利がある」
キャンプ地を訪れたバレロ氏は、まずエンゼルスのペリー・ミナシアンGMと練習を見ながら会談。その後、報道陣の囲み取材を受けた。
今季終了後にFAとなる大谷の去就について、同氏は「その種のことにはコメントしない」と前置き。その上で「今、ショウヘイはエンゼルスの一員で、そのことを喜んでいる」と話すにとどめた。
明言は避けた形だが、「彼は1年間プレーし、FAを模索する権利を得ている。どうなるか見てみよう」ともコメントし、FA移籍に含みを持たせた。また、契約延長についての話し合いが、今回の春季キャンプ中に行われるかどうかについて問われると「代理人としていつでも応じるつもりだが、状況による」と言葉を濁した。
合わせて「シーズン中に重要な話し合いをするのはもっと厳しい。選手にそれを要求するのは微妙なライン。それならいっそのこと保留にして、シーズン終了まで待った方が理にかなっている」と発言し、シーズン中のトレード移籍には否定的な考えを示した。
■「将来は誰にもわからない」
ただ、「クリスタルボールを持っているわけではない（占いで使う「水晶球」を指し、先のことは誰にも分からないという意味）」と付け加え、この先どんな展開が待っているか、予測不能とした。
バレロ氏のコメントを受けて、米メディアは大谷の去就について一斉に報道。「ショウヘイ・オオタニの代理人がFAを示唆」（NBC Sports）や「ショウヘイ・オオタニにはFAを模索する権利があると代理人が発言」（ESPN）などの見出しが躍った。
FA市場に出れば、総額5億ドル（約671億円）に達するとされる大谷の次期契約。金持ち球団であるロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツなどが獲得合戦に参入すると見られており、代理人としては彼らの出方も見極める必要がある。今季終了後のFA移籍か、シーズン中のトレードか、エンゼルス残留か。去就を巡る報道は過熱するばかりだ。
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文●SPREAD編集部
