26日に中山競馬場で行われる第97回中山記念(GII、芝1800m)の過去10年データを紹介する。
昨年の秋華賞馬スタニングローズ、香港GI・香港C2着のダノンザキッド、昨年の宝塚記念2着のヒシイグアス、チャレンジCで重賞2勝目のソーヴァリアント、NHKマイルC覇者のシュネルマイスター、イルーシヴパンサーとラーグルフの東西金杯の勝ち馬などが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。
Advertisement
◆【中山記念2023予想/追い切り診断】GI好走実績も辛口「B」評価 「馬が競馬モードに戻り切っていない」
■GI6着以下でも7頭が馬券内
過去10年、前走・中山金杯組が【3.0.1.6】で最多3勝をマーク。このうち、1着馬は【2.0.0.2】、2着馬は【1.0.0.0】、3着馬は【0.0.1.1】と、馬券に入ったのは3着以上の馬だった。
一方、前走・京都金杯組は【0.1.0.3】。2021年に5番人気ケイデンスコールが2着に入ったのみで、東西金杯は中山が優勢となっている。今年は中山金杯勝ち馬ラーグルフと、京都金杯勝ち馬イルーシヴパンサーが参戦。当然、データ上の評価はラーグルフが上となる。
[中山記念]過去10年の前走ローテ
中山記念【3.0.1.6】 勝率・連対率30.0%、複勝率40.0%
有馬記念【2.1.0.5】 勝率25.0%、連対率・複勝率37.5%
天皇賞・秋【1.1.0.2】 勝率25.0%、連対率・複勝率50.0%
マイルCS【1.0.2.5】 勝率・連対率12.5%、複勝率37.5%
香港マイル【1.0.1.2】 勝率・連対率25.0%、複勝率50.0%
エリザベス女王杯【1.0.0.1】勝率・連対率・複勝率50.0%
日本ダービー【1.0.0.0】勝率・連対率・複勝率100.0%
中山金杯組に続くのは、過去2勝の前走・有馬記念組だが、今年唯一の該当馬となるモズベッロは2年前の有馬記念以来となり、参考外。以下、天皇賞・秋、マイルCS、香港マイル、エリザベス女王杯と、前走・GI組の好走が目立ち、海外GIを含めトータルで【7.5.4.28】と好成績を収めている。
GI6着以下でも【3.3.1.14】と7頭が馬券内。ヒシイグアス、ダノンザキッド、スタニングローズ、シュネルマイスターは当確と言える。ただし、前走・GI組のうち、前走から距離延長は【2.0.3.7】、距離短縮は【5.5.1.21】。前走・香港マイルから距離延長のシュネルマイスターには不安データとなる。
なお、ソーヴァリアントが該当する前走・チャレンジC組は【0.1.0.0】とサンプルが少ない。しかし、前走・GIII組で見れば【3.4.2.23】と好走例は多く、前述の距離短縮ローテの好材料も加わり、ここは「買い」の判断を下す。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ダノンザキッドの1枠は単回収値トップ 馬券内“4年連続”の好枠は条件付き
◆【脚質傾向】4角4番手以内が10連勝中も、先行馬を脅かす「上がり3F最速」
中山記念2023予想コラム一覧
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“8人気”前後の刺客 「前走内容で甘く見ると痛い目に遭う」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“10人気”前後の爆穴 「中山千八のここでマークが必要」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“2桁”の妙味 「距離短縮+コース替わりで買い」
◆【危険な人気馬】GI好走馬は“消し”評価 「好走→凡走のパターンに該当」
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ダノンザキッドを上回る「S」の最高評価 「精神、肉体面で充実期」
◆【追い切り診断】復活期す実績馬に高評価「A」 「時計平凡も気迫十分な雰囲気」
◆【追い切り診断】ヒシイグアスを上回る高評価は4歳世代 「体調の良さは特筆レベル」
◆【追い切り診断】GI好走実績も辛口「B」評価 「馬が競馬モードに戻り切っていない」
▼データ攻略
◆【データ攻略】馬券内率“85%”の驚異 名馬と共通する「バックボーンとマクリの脚」
◆【データ攻略】重賞ウイナーに勝率“7割”の追い風 軽視禁物の「5.1.0.1」条件で買い
◆【データ攻略】単勝オッズ“2桁”想定は連続好走OK 歴代勝ち馬3頭と同じ臨戦過程
◆【データ攻略】想定“8人気”にジャイキリ警報 条件替わりは「2の2」をもたらす好条件
▼血統傾向
◆【血統傾向】単回収値「258」で馬券内率7割 非根幹距離の今回が狙い目
◆【血統傾向】前走大敗の穴馬にリベンジの予感 今なら単回収値「254」で馬券妙味も抜群
文●SPREAD編集部