5日に中山競馬場で行われる第60回弥生賞(GII、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
昨年のホープフルS2着トップナイフ、共同通信杯4着から巻き返しを図るタスティエーラ、前走・若駒Sでハナ差2着となったワンダイレクト、京都2歳S覇者のグリューネグリーンなどが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。
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■ホープフルS組は3着率が高い
過去10年、最多3勝は1勝クラスで【3.2.0.24】の3年連続で連対中だが、今年は掲示板外の2頭しかいない。続く2勝は前走・若駒S組で【2.1.0.3】。2014年にトゥザワールド、16年にはマカヒキが制した。ただ、これを最後に連対すらしておらず、昨年は若駒S1着のリューベックが6着に沈んでいる。
今年は若駒Sハナ差で2着となったワンダイレクト、同3着のセッションが出走予定であり、久々の馬券内があるか。
[弥生賞]過去10年の前走ローテ
1勝クラス【3.2.0.24】勝率10.3%、連対率・複勝率17.2%
若駒S【2.1.0.3】勝率33.3%、連対率・複勝率50.0%
朝日杯FS【1.3.3.1】勝率12.5%、連対率50.0%、複勝率87.5%
ホープフルS【1.1.5.9】勝率6.25%、連対率12.5%、複勝率43.8%
東スポ杯2歳S【1.1.0.0】勝率50.0%、連対率・複勝率100.0%
きさらぎ賞【1.0.1.5】勝率・連対率14.3%、複勝率28.6%
京都2歳S【1.0.0.2】勝率・連対率・複勝率33.3%
アベレージが高い前走・朝日杯FS組は今年該当馬なし。一方、弥生賞と同じコースとなる前走・ホープフルS組だが、3着率が高い。とはいえ、昨年は9番人気のボーンディスウェイが3着に好走するなど侮れず、着順別で見ると5着が3着3回。ホープフルS2着のトップナイフは軸として信頼してよく、同11着ながら重賞ウイナーのグリューネグリーンもマークは必要か。
なお、前走1着馬は【8.7.1.36】勝率15.4%、連対率28.8%、複勝率30.8%を誇るが、今年の該当馬はゴッドファーザー、レヴォルタード、ヨリマルの前走・未勝利組。10馬身差で圧勝したゴッドファーザーは注目を集めるが、前走・未勝利組が馬券に絡んだのは過去10年でゼロ。2009年5番人気2着のミッキーペトラまで遡る。
タスティエーラが該当する前走・共同通信杯組は【0.0.0.4】とサンプルが少なく、今年は難解な一戦。データ上、トップナイフ以外が大混戦であり、前走・若駒S組の久々の好走や、「1着馬」のデータから前走・未勝利組の激走があっても驚けない。
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文●SPREAD編集部