■ワンダイレクト
【中間調整】中京芝2000mの新馬戦でクビ差の接戦を制し勝利。そこから中6週、新馬戦と同じ中京芝2000mの前走・若駒Sではハナ差の2着という結果だった。その前走は抜け出して1頭となったところを離れた外を伸びた勝ち馬に差されたもので、仮に追い比べの形だったら先頭ゴールインがあったかもしれない。前走後は弥生賞を念頭に短期放牧に入り、2月上旬に帰厩。9日に坂路で初時計を出し、2F12秒6-12秒5(馬なり)とさっそく軽快に動いた。その後は坂路調整でじっくり心肺機能を練り上げ、22日の1週前追いが中間初のコース追い。序盤からジワジワと加速し、直線では両サイド2頭と追い比べとなったが、力強く抜け出して最先着を果たしている。
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【最終追い切り】レースでも騎乗するC.ルメール騎手が跨り、CWで併せ馬を行った。直線ではオープン馬ノルカソルカへ内から取り付いて併走。アオられ、ステッキが数発入る相手を横目に、まったくの馬なりをキープし、そのまま抜群の手応えを保って相手に合わせるように併入とした。どちらが年長がわからないほどの貫禄があり、踏み込みの力強さも上々。
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【見解】休養、坂路での基礎鍛錬、そしてコースで実戦感覚を養うという、段階を踏んだ順調そのものの調整。1週前はややぎこちなさもあったが、最終追いでは一気に素軽くなっており陣営が意図した通りに仕上がっているようだ。絶好の気配。
総合評価「S」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。