12日に中京競馬場で行われる第59回金鯱賞(GII、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
重賞初制覇を狙うプログノーシス、昨夏の小倉記念を圧勝したマリアエレーナ、昨年のラジオNIKKEI賞勝ち馬フェーングロッテン、昨年の大阪杯覇者ポタジェなど重賞の常連に加え、オープン・リステッド競走から挑むヤマニンサルバムやディープモンスターなどが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「脚質傾向」を分析していく。
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■差しは上がり3F33秒台が必要
過去10年、逃げ【2.2.1.5】、先行【3.5.2.23】、差し【5.3.8.31】、追込【0.0.0.39】と後方一気は決まらないレースが続いている。昨年もポタジェが4角12番手から上がり最速34秒2の末脚を見せたものの4着、2021年もキセキが最後方から迫ったが5着と、馬券内に届いていない。両馬とも4角10番手以下となる後方からの競馬だった。

[金鯱賞]過去10年の脚質傾向
しかし、中団から差す場合は複勝率34.0%と優秀なデータが存在する。昨年も最終直線で中団から抜け出したアカイイトが3着に入線するなど、過去10年間で馬券内を外したことはない。ペースにもよるが、上位進出には上がり3F33秒から34秒台の脚が必要となってくる。末脚勝負に懸けるポタジェ、プログノーシス、ハヤヤッコは4角を9番手以内で通過が好走条件となる。
先行は差しに次ぐ3勝を挙げているが、そのうち2勝は上がり3F最速もしくは2位を記録。2019年に勝利したダノンプレミアムは好位追走から最終直線で抜け出し、2着馬に1馬身1/4差をつける快走を見せた。この時、稍重でありながら上がり3Fは34秒1を記録。そのため、前走同コースで行われた愛知杯で重馬場ながら上がり3F34秒4の末脚をみせたマリアエレーナには警戒したい。
逃げはこれまで2勝。昨年はジャックドールが1分57秒2のコースレコードを記録し、2021年も10番人気のギベオンが逃げ粘り波乱を演出した。過去馬券内に入った逃げの平均人気は「6.4」と伏兵の好走を予感させるデータもある。今年の出走馬は逃げ馬が少なく、中山金杯で逃げて3着のフェーングロッテンが粘り込むシーンも想定したい。
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文●SPREAD編集部