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【ボクシング】井上尚弥は5月7日、横浜アリーナでスーパーバンタム王者に挑戦 「KO狙えれば狙う」と意気込み

 

井上尚弥
井上尚弥 撮影:SPREAD編集部

元世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥は6日、都内で記者会見を行い、5月7日に横浜アリーナで開催される『NTTドコモ Presents WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトン VS 井上尚弥-streaming on Lemino-』でWBC・WBO王者のスティーブン・フルトン(米国)と対戦することを正式に発表した。

今大会は、井上にとってスーパーバンタム級に転向後、初の対戦であり、いきなりの王座挑戦となる。

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■「今回は勝ちに徹する戦いをしたい」

ついに、井上が無敗の2団体王者・フルトンに挑戦することが決定した。プロ戦績は井上が24戦24勝(21KO)、フルトンが21戦21勝(8KO)。

井上はフルトンの印象について「ジャブを突いて距離を取って判定で勝つ。そういう選手ほど倒す難しさがある。今回は勝ちに徹する戦いをしたい」と語った。会見に登壇した大橋秀行会長は、「(フルトンは)やりづらい。どう攻略するか」とした。井上はフルトンに勝っている点を聞かれると、「パワーでは負けていない。一瞬のスピードは勝っている」としながらも「ゲームプラン、戦術は戦ってみないと分からないところが多い」とフルトンについてはまだ未知の部分も多い様子だ。

また今回はスーパーバンタム級に転向後、初の試合となるが「スーパーバンタム級の身体は作れていると思うので、テストマッチはいらないかなと思いました。スーパーバンタム級には二人のチャンピオンがいるが、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)は次戦が決まっていたため、フルトンに決まった。1.8キロプラスしたことによるパワーアップ、スピードは落とさず戦う」と意気込みを語る。

■「判定も想定してしっかりポイントを重ねる」

今回の試合については、「自分自身を信じる気持ちでやるしかない。試合当日自分自身に期待してのぞみたい」、「接近戦でも離れていてもチャンスは作れる」と前向きな姿勢だが、試合の決着について聞かれると、「KOは狙えれば狙うが、どの試合でも判定にもつれ込む想定はしている。しっかりポイントを重ねる準備をしていくつもりです」と、長いリーチを生かしたフルトンのアウトボクシングにKO決着は絶対ではないとした。

フルトン戦への意気込みを述べる井上尚弥 撮影:SPREAD編集部

会見の途中にはフルトンがビデオで「彼は最高の状態で勝利を信じてリングに上がってくると思いますが、それは私も同じ。5月7日を楽しみにしています」と熱いメッセージを寄せると、それを受けた井上は「いい試合ができると確信しました」と期待を口にした。

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井上は昨年12月13日に4団体統一し、今年1月13日にバンタム級4団体のベルトを返上し、スーパーバンタム級への転向を発表。「過去一のモチベーションで臨む」と気合いは十分だ。

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文●SPREAD編集部