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【WBC】侍ジャパン、世界一へカギ握る「4番打者」 吉田正尚が“3番大谷翔平”の次に急浮上、村上宗隆の逆襲はあるか

 

【WBC】侍ジャパン、世界一へカギ握る「4番打者」 吉田正尚が“3番大谷翔平”の次に急浮上、村上宗隆の逆襲はあるか
侍ジャパンの吉田正尚(C) Getty Images

野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシックWBC)が8日開幕した。野球日本代表・侍ジャパンは壮行試合を終え、9日にプールB・1次リーグの初戦で中国との戦いを迎える。今大会の侍ジャパンでカギを握りそうなのが4番バッターの存在。3番に入ることが濃厚な大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の後ろに控える適任者は誰になるのか。

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■東京五輪金メダルの4番鈴木が負傷で辞退

当初4番バッターの有力候補とされていたのが東京ヤクルト・スワローズの村上宗隆とシカゴ・カブスの鈴木誠也。2022年シーズンに日本人最多となる56本塁打を放ち、令和初の三冠王を獲得した村上と、昨季からメジャーに舞台を移した鈴木の2選手は、名実ともに日本の4番を背負うに相応しく、この2人を中軸に据えたラインナップの形成が既定路線とされてきた。

そんななか、鈴木は左わき腹の負傷でWBC代表を辞退。村上は2月25日の福岡ソフトバンクホークス戦から3月6日の阪神タイガース戦まで5試合で侍ジャパンの4番に起用されたが、16打数2安打2四球で打率.125とまさかの大ブレーキ。頼みの綱とされた村上の状態が不安視されたことで、「侍ジャパンの4番」の椅子が定まらぬままでいた。

迎えた7日のオリックス・バファローズとの最後の壮行試合で栗山英樹監督は、4番に吉田正尚(ボストン・レッドソックス)を据え、村上を6番に下げた打順を試した。すると、これが功を奏し、吉田は4打数3安打4打点と4番の仕事をこなし、村上は第1打席に左中間へ3ランを放った。ラーズ・ヌートバー、近藤健介、大谷と上位が固まりつつある中で、吉田が一躍4番候補に浮上した形となった。

左手一本、膝をついて3ランを放った大谷翔平 (C) Getty Images

■過去大会で複数選手が4番を務めたのは2009年のみ

過去のWBCを振り返ると、第1回大会は松中信彦(ソフトバンク/8試合)、第3回大会は阿部慎之助(巨人/6試合)、第4回大会は筒香嘉智(DeNA/7試合)が全試合で4番を務めた。複数人が4番を担ったのは2009年の第2回大会のみで、この当時は村田修一(横浜/5試合)が途中で故障離脱。第2ラウンド、決勝ラウンドと稲葉篤紀(日本ハム/2試合)、城島健司(マリナーズ/2試合)計3人が4番の重責を担ってきた。

今大会では村上の調子が戻って来れば、4番に返り咲くことも考えられ、第2回大会のように村上、吉田を併用して使っていくことも一つの策。2022年シーズンの得点圏打率は村上の.350に対し、吉田は.367と上回っており、東京五輪でも下位打線だった村上に対し、吉田はクリーンアップを張ってきた実績がある。23歳の村上に託すのか、29歳と経験で勝る吉田を選ぶのか。9日に行われる中国戦のラインナップが一つの目安となるだろう。

壮行試合で衝撃の2打席連続本塁打を放った大谷は、本大会でも当然各国投手陣からの徹底マークが予想され、場合によっては敬遠策を取られることも十分に考えられる。そんな中で後ろを打つ4番がランナーを返し得点を奪うことができるのか。プールBの韓国戦や、準々決勝ラウンド以降の厳しい場面では日本が勝ち進むために重要な要素を占めてくるはずだ。

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侍ジャパンの村上宗隆(C)Getty Images

■栗山監督は誰を指名するのか

1番ヌートバー、2番近藤、3番大谷の上位打線はここまで十分な機能、栗山監督も好調を維持するこの3人を大きく動かすことはしないだろう。カージナルスでも1番を担うヌートバー、出塁率の高さに抜群のバットコントロールを見せる近藤、メジャー2年間で80本塁打のパワーにスピードも併せ持つ大谷という並びは計算ができるだけに、ランナーを溜めた状態で4番以降につないで得点を重ねたいところ。

開幕したWBC本大会において、日本攻撃陣のカギを握ってくる「4番打者」。新たにメジャーリーガーとなった経験豊富な吉田か、若き令和の三冠王・村上か。また新たな4番候補が大会中に現れるのか。はたして、栗山監督は誰を4番目に指名し、戦い抜いていくのか。世界一をかけた大会で決断が迫られる。

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文●井本佳孝(SPREAD編集部)

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