国際大会の怖さをまざまざと見せつけられた試合だった。
野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は9日、東京プールが開幕。東京ドームでオーストラリア代表 vs. 韓国代表が行われ、オーストラリアが8-7で逃げ切った。
■一発攻勢で大味の試合と思いきや…
オーストラリアが先制し試合は動いた。しかし5回に逆転スリーランが飛び出し、地力にまさるとする韓国優位の展開に。オーストラリア代表は韓国代表に8連敗中。苦手意識も左右したのだろうか。
しかし、5番手で登板したキム・ウォンジュンが誤算。2死二、三塁から3番ロバート・グレンディニングの一撃は逆転3ラン。
それでもまだまだ試合の行方は…という7回裏。代打のカン・ベクホが左中間フェンス直撃のツーベースで出塁したが、歓喜をベンチにアピールしすぎ、ベースから足が離れた。ボールを持っていた二塁手がすかさずタッチ。リプレー検証によりアウトが確定。チャンスの目を潰した。
これにはSNSにも「国辱的ミス」の文字が踊り、韓国ファンの落胆が拡散された。
9回の攻撃も2死一塁から盗塁死で万事休す。細かいミスが勝敗に直結した試合となった。
オーストラリアはこれで準々決勝進出へと前進する一方、瀬戸際に立たされた韓国は10日の侍ジャパン戦に死ぬ物狂いで挑んで来ることになるだろう。
侍ジャパンも要注意だ。
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文●SPREAD編集部