【金鯱賞/追い切り診断】上位人気に不満の「B」評価 「良化してきていいはずが…物足りない」

 

【金鯱賞/追い切り診断】上位人気に不満の「B」評価 「良化してきていいはずが…物足りない」

■ディープモンスター

【中間調整】3歳春にすみれSを快勝した素質馬。クラシック3冠にもフル参戦し、菊花賞では5着と健闘した。その後は一戦ごとにトモの疲れが溜まりやすいタイプらしく、休み休みの走りが続く。前走、小倉の関門橋Sも2カ月半ぶりのレースとなり、内ラチ沿いを鋭く突いて抜け出し勝利。これがすみれS以来の勝利となった。また休養に入るかと思われたが、体質的に強化してきたのか短期放牧を挟んで金鯱賞へ。帰厩後の2月23日、坂路で追ったのが初時計。終いに止まっていたが、渋った馬場に脚を取られたことを考えれば致し方なしか。3月2日の1週前追いには団野大成騎手が騎乗し、ハードに負荷を掛けるCW併せ馬。ここでもラストのあとひと伸びを欠いたが、しっかり追えていたこと自体は評価していい。

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【最終追い切り】負荷は1週前追いで十分に掛かっており、レース当週はCW単走で終いの反応を確認する程度。全体的にやや力みがあり、手前の変換にもモタつく。それでもラストは力強い踏み込みから、いい伸びを示した。

【見解】これまで慎重に使ってきた厩舎が中4週で使ってくる以上、体調面に問題なしと見ていいだろう。実際踏み込みなどは力強い。ただし、1回レースを使って良化してきていいはずの操縦性、反応という面では物足りなさが残る。勝負どころでのズブさが致命傷となる可能性は考えておきたい。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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