【フィリーズR／穴ライズ】前日“10人気”前後の伏兵「この条件替わりは一変の気配」

■イコノスタシス

未勝利勝ちから臨んだ前走のフェアリーSは、直線で弾けず8着に敗退。道中は馬群の中で脚を溜めていたが、途中で前がスッと空いたことで馬が力んでしまい、やや折り合いを欠いたようだ。これが力負けではないことは明らかで、不完全燃焼の一戦だったことを考えれば、まだ評価を下げる必要はない。

初勝利となった2走前の未勝利戦は、好スタートからすんなりハナを奪うと、そのまま後続の追撃を寄せ付けずに東京のマイルで逃げ切り勝ち。最後は緩める余裕があり、着差以上に強い競馬だった。当時のようにスムーズなレースができれば、今回のメンバーに入ってもポテンシャルは見劣らないはずだ。

レースでの前進気勢が強いため距離短縮はプラスで、この条件替わりは一変の気配がある。姉のサブライムアンセムは、昨年のフィリーズレビューを2番人気で勝利し、牝馬クラシック路線へ進出。妹は前日で10番人気以上と人気こそないが、波乱を演出して姉の後に続きたい。

山田剛（やまだつよし）●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。