26日に中京競馬場で行われる第53回高松宮記念(GI、芝1200m)の過去10年データを紹介する。
シルクロードSで重賞3勝目を挙げたナムラクレア、GI初制覇の期待がかかるメイケイエール、4連勝で阪急杯を制したアグリ、約1年3カ月ぶりに復帰する2021年のスプリンターズS覇者ピクシーナイト、前年覇者のナランフレグらが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「脚質傾向」を分析していく。
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■1勝クラスのペースしか経験がないアグリ
過去10年、逃げ【1.0.1.8】、先行【4.3.3.28】、差し【4.6.6.66】、追込【1.1.0.47】で先行が最多5勝、続いて差しが4勝。スプリント戦だが逃げ切りは厳しく、一方で直線の長い中京とはいえ追込も苦戦傾向にある。

[高松宮記念]過去10年の脚質傾向
逃げ切ったのは2020年のモズスーパーフレアで9番人気1着の大金星。しかし、この年は1位入線のクリノガウディーが4位降着で、実質の逃げ切りは2009年のローレルゲレイロまで遡る。
先行は勝率10.5%、連対率18.4%、複勝率26.3%でオールトップの数値。差しは勝率4.9%、連対率12.2%、複勝率19.5%と、この数値を見れば「好位差し」が理想のポジションか。
追込一辺倒は厳しく、過去10年で4角10番手以下は【1.4.2.71】。道悪のハイペースで前が潰れた昨年の8番人気ナランフレグが4角14番手から波乱を演出したが、2020年にはグランアレグリアが4角12番手からの追い込みで、3位入線で繰り上がりの2着。そう簡単に届かない。
好位~中団の競馬ができるメイケイエールとナムラクレアは合格ラインだが、芝1200mは1勝クラスのペースしか経験がないアグリには“黄信号”が灯る。ピクシーナイトは1年3カ月ぶりの実戦でどうかだが、脚質的には条件クリアとなる。
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文●SPREAD編集部