■ナムラクレア
【中間調整】昨年夏から古馬相手のスプリント路線を進み、秋のスプリンターズSでは外を回るロスがありながら5着と健闘。今季初戦のシルクロードSは2着、3着馬と僅差ではあったがこれを制しスプリント重賞3勝目とした。そこを使って中7週の高松宮記念へ進むのは既定路線。短期放牧を挟んで2月末に栗東へ戻っており、3月1日にCW単走で初時計を出している。以降坂路とCWを併用する前走同様のパターンで調整が続き、浜中俊騎手が騎乗した1週前追いでは6F79秒8、ラスト1F11秒5(一杯)と文句なしの時計をマークしている。
◆【高松宮記念2023予想/追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「闘魂注入で気配絶好」
【最終追い切り】レース当週は坂路単走では息を整える程度の内容をこなすのも前走同様。長谷川師を背に、混雑した馬場のなか自分の走りに集中。加速しても軸はブレず、ゴール手前でさらにギアを上げて切れた。
【見解】3歳時は坂路オンリーの調整だったが、全体的な底上げを図って今年に入ってからはCWを織り交ぜた調整に取り組んでいる。前走時はまだCW調整でモタつく面もあったが、この中間はすんなりと走れていたのは好感。最終追いの坂路時計は地味だが、肉体的に1週前まででしっかりイジメ抜かれているからこそ。折り合い、操縦性、そしてラストの素軽い切れ、それぞれ高いレベルにあった。勝ち負けを意識できる状態。
総合評価「A」
▼その他、追い切り診断
◆【追い切り診断】GI馬に不安の低評価「B」 「地力の高さは言うまでもないが…」
◆【追い切り診断】ナムラクレアを上回る「S」の最高評価 「闘魂注入で気配絶好」
◆【追い切り診断】想定“10人気”前後に高評価 「前走以上の気配でもう一丁」
高松宮記念2023予想コラム一覧
▼データ攻略
◆【データ攻略】ロードカナロアも該当の“75%” 「前走着順×斤量」で連勝Vを猛プッシュ
◆【データ攻略】人気一角に“勝率80%” 「昨年とは全然違う」臨戦過程が導くVロード
◆【データ攻略】“帯馬券”再現狙う爆穴の資格 激走必至の「道悪+距離短縮ローテ」
◆【データ攻略】人気落ちのGI馬に「2.2.1.1」の追い風 巻き返しVへコース実績が後押し
◆【WIN5予想】GI含む2鞍で“一点突破”の省エネ作戦 マーチSは人気と伏兵の「二刀流」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“8人気”想定の惑星 「二匹目のドジョウを狙う」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“10人気”前後の盲点 「前走内容が本来の実力」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日オッズ“2桁”の妙味 「三重苦の前走から巻き返す」
◆【危険な人気馬】重賞ウイナー“2騎斬り” 「GI実績不足が仇となる」
▼騎手データ
◆【騎手データ】「馬齢×人気」合致で連対率100% 条件満たす2騎の“ワン・ツー”指名
▼血統傾向
◆【血統傾向】GI馬に“不安一掃”データ 「配合×コース×枠」条件で馬券内率5割超
◆【血統傾向】牡馬混合に好相性の牝馬に食指 単回収値「276」に上昇でアタマ候補
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】5年連続“不発”の3枠にメイケイエール 「枠×脚質」で激走予感の伏兵は……
◆【前走ローテ】近年は「1400m組」も侮れず、前走完敗馬の巻き返しに警戒
◆【脚質傾向】スプリント経験不足のアグリに“黄信号” 好位差しが主流
◆【人気傾向】「3連単100万円超」が過去2回も、今年は上位人気のうち“2頭”を信頼
ドバイWCデー2023 コラム記事一覧
◆【ドバイゴールデンシャヒーン2023予想/馬連6点勝負】日本馬レッドルゼルの初制覇を期待 狙いは「上がり調子の想定“10人気”前後」
◆【ドバイターフ2023予想/馬単5点勝負】中心はGI未勝利に決まりも 「軽視できない」実績馬とは
◆【ドバイシーマクラシック2023予想/3連複10点勝負】日本の大将格が主役 上位拮抗も狙うは一角崩し
◆【ドバイワールドカップ2023予想/馬連6点勝負】パンサラッサは「バッサリ」切り 軸馬にすべきは最強国のアノ馬
◆【ドバイワールドカップデー2023】レース概要、枠順、日本出走馬、追い切り、放送・中継情報、コラム一覧
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。