【MLB】大谷翔平の「ひりひりした9月」はありえるのか、王者アストロズが依然大本命 今季ア・リーグの展望

 

【MLB】大谷翔平の「ひりひりした9月」はありえるのか、王者アストロズが依然大本命 今季ア・リーグの展望
WBC優勝でMVPにも輝いた大谷翔平(C)Getty Images

日本の優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシックWBC)からはや一週間、MLBが30日(日本時間31日)に開幕を迎える。スプリングトレーニングを終えた各チームの戦力を踏まえ、今シーズンの展望に迫ってみたい。

■東地区 ヤンキースは開幕直前で投手陣崩壊の危機

東地区は昨季は上位4チームが勝ち越しという、リーグNo.1の激戦区。地区優勝の本命はニューヨーク・ヤンキースだが、先発陣が故障者続出でコマ不足に陥っており、エースのゲリット・コール以外は見通しが立たない状況。強力打線は健在だが、昨季62本塁打のアーロン・ジャッジに同等のパフォーマンスを期待するのは酷だろう。

ヤンキースに残留したアーロン・ジャッジ (C) Getty Images

対抗は、クリス・バシットを加えた粒ぞろいの投手陣が魅力のトロント・ブルージェイズ。ローテの一角に菊池雄星が加われれば、打倒ヤンキースの起爆剤になり得る。打線ではブラディミール・ゲレーロJr.ら、若手主力の更なる成長に期待したい。タンパベイ・レイズは昨季のような故障者が出なければ、ワイルドカード争いに食い込む可能性も。ボルチモア・オリオールズは、若き正捕手アドリー・ラッチマンの躍進で、今季もダークホース的存在か。ボストン・レッドソックスは、吉田正尚でザンダー・ボガーツの抜けた穴を埋め、最下位脱出の足掛かりにしたいところだ。

■中地区 本命ガーディアンズを脅かし三つ巴なるか

中地区は、連覇を狙うクリーブランド・ガーディアンズが地区優勝の本命。粘り強いが長打力を欠いた打線に、昨季27本塁打の大砲ジョシュ・ベルが加わった。投手陣は、2020年のサイヤング賞シェーン・ビーバー、期待の若手トリスタン・マッケンジー、抑えのエマニュエル・クラーセら、先発ブルペンともにメンバーが揃っている。

対抗は、カルロス・コレアが残留したミネソタ・ツインズ。首位打者ルイス・アラエスを放出して獲得した先発のパブロ・ロペスや、前田健太の活躍次第ではプレーオフ圏内に食い込める。シカゴ・ホワイトソックスは、ホセ・アブレイユの抜けた穴を埋められれば面白い存在だ。再建中のカンザスシティ・ロイヤルズとデトロイト・タイガースは下位争いが避けられないが、“レジェンド”ミゲル・カブレラのラストイヤーなど、話題にのぼる機会はあるだろう。

■西地区 王者アストロズの牙城を崩すのは……

昨季のワールドチャンピオン、ヒューストン・アストロズの大本命は揺るがない。MLB公式が発表した、今季の30球団パワーランキングでも堂々の1位を獲得。ジャスティン・バーランダーが抜けた投手陣にも隙はなく、WBCで骨折したホセ・アルトゥーベの不在を感じさせない打線も脅威だ。

王者を脅かすのは、シアトル・マリナーズ。貧打解消を目指し、昨季25本塁打のテオスカー・ヘルナンデスを補強。フリオ・ロドリゲスを中心に、将来有望な若手が投打ともに充実している。ロサンゼルス・エンゼルスも堅実に戦力を整え、ワイルドカード争いの準備が整った。低迷すれば、シーズン途中で大谷翔平が放出される可能性も高く、色々と注目の1年になる。テキサス・レンジャーズは投手陣次第。ジェイコブ・デグロムがフル回転すれば脅威だが、果たして。再建中のオークランド・アスレチックスだけ蚊帳の外といった印象だ。

◆公式サイトが大谷翔平のMVPとサイ・ヤング賞同時受賞を予言、打者ランキングも公表

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文●SPREAD編集部