【大阪杯/騎手データ】「鞍上×関西馬」で馬券内率100%の“鉄板”軸 一発警戒は単勝万馬券

 

【大阪杯/騎手データ】「鞍上×関西馬」で馬券内率100%の“鉄板”軸 一発警戒は単勝万馬券

2日は阪神競馬場で春GIシリーズの第2弾となる大阪杯(GI、芝2000m)が開催されます。長らくGIIとして施行されてきましたが、2017年からGIへと昇格。今年はGIとして7回目のレースです。

今回はGI昇格後となる2017年以降のデータを基に、気になる騎手データを見ていきます。

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■川田将雅騎手が不動の中心

今年の大阪杯に騎乗する騎手の中で、2017年以降騎乗経験があるのは14騎手。各騎手のデータは次の通り。

[2017年以降]大阪杯の騎手別成績

今年は集計期間内2勝を挙げるM.デムーロ騎手が不在。そのため川田将雅騎手の驚異的な成績がどうしても目立ちますね。2020年のブラストワンピースこそ3番人気で7着に敗退しましたが、2017年のステファノス(7人気2着)、19年のキセキ(2人気2着)、21年のレイパパレ(4人気1着)らのように人気薄でも人気でも馬券圏内に導いています。

素の数値でも優秀ですが、【川田将雅騎手】×【関西馬】は【1.3.1.0】で連対率80.0%、複勝率100.0%というとんでもないデータも見つかります。さて、今年の大阪杯で川田将雅騎手が騎乗予定なのが関西馬のヴェルトライゼンデ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)。熱いデータに該当する以上、前日17時時点で5番人気でも『堅軸』として考えてみてください。

■穴なら池添謙一騎手

続いて着順と人気のバランスに優れる池添謙一騎手のデータを見ていきます。2017年のヤマカツエース(4人気3着)、21年のモズベッロ(6人気2着)で2度の馬券絡みがある同騎手。伏兵馬に跨ると怖い騎手ですね。

そんな池添謙一騎手が今年騎乗予定なのが前日17時時点13番人気のヒンドゥタイムズ(セ7、栗東・斉藤崇史厩舎)。人気を見るとどうしても買いづらく感じますが、2018年は10番人気のヤマカツエースで4着の成績があり、一発の可能性を秘めています。押さえるだけの価値はあちそうですね。

■レジェンド・武豊騎手の評価は

続いて昨年の大阪杯で7番人気のアリーヴォを3着に導いた武豊騎手のデータを見ていきましょう。アリーヴォ以外では2017年のキタサンブラック(1人気)を優勝に導いていますね。

アリーヴォとキタサンブラックの共通点がなかなか見当たりませんが、2020年のロードマイウェイ(6人気12着)が1枠1番だったのに対し、アリーヴォは5枠9番、キタサンブラックは4枠5番だったのは注目ファクターかもしれません。開催される時期の関係か大阪杯は1枠、2枠のデータが振るわず、3枠から5枠が優秀。武豊騎手も少なからず枠順の影響を受けていると考えられます。

そんな武豊騎手が今年跨るのが昨年の大阪杯で2番人気だったジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)。5枠9番は昨年のアリーヴォと一緒ですね。好枠を引けた以上、人気でも嫌う必要はないはずです。

■C.ルメール騎手は過信禁物

最後に前日17時時点1番人気のスターズオンアース(牝4、美浦・高柳瑞樹厩舎)に跨るC.ルメール騎手のデータを見ていきます。2017年のマカヒキ(2人気4着)、21年のグランアレグリア(2人気4着)と集計期間内2度の騎乗で【0.0.0.2】と意外な結果に終わっています。

また、対象を2017年以降の阪神芝2000m(内回り)のGIに広げてもその結果は【0.1.1.2】。一昨年の秋華賞は2番人気のファインルージュで2着でしたが、昨年の秋華賞は1番人気のスターズオンアースで追い込み届かず3着でした。この舞台のGIでは取りこぼす可能性があり、アタマよりは連下で考えた方が良さそうです。

以上、大阪杯の気になる騎手データでした。データ注目騎手としてヴェルトライゼンデに跨る川田将雅騎手をプッシュします。

元々大阪杯で驚異的な成績を残していることに加えて、今年、川田将雅騎手は先週までのJRA重賞で【4.3.2.3】の連対率58.3%、複勝率75.0%と絶好調。そんな川田将雅騎手を5番人気で買えるなら買いと判断します。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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