9日に阪神競馬場で行われる第83回桜花賞(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年の阪神ジュベナイルFを快勝した2歳女王リバティアイランド、シンザン記念で牡馬相手に勝ち星をあげたライトクオンタム、前走・クイーンC勝ちのハーパー、チューリップ賞2着のコナコースト、そのチューリップ賞で逃げ切ったモズメイメイらが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「脚質傾向」を分析していく。
◆【桜花賞2023予想/血統傾向】想定オッズ“2桁”の1勝馬を抜擢 父の影響か「フルゲートで高い勝率」
■リバティアイランドは4角位置がカギ
過去10年、逃げ【1.0.1.8】、先行【3.3.1.31】、差し【3.3.7.66】、追込【3.4.1.43】と先行、差し、追込が3勝で並ぶ。しかし直近3年の傾向をみると前残りが多く、昨年はスターズオンアースが4角9番手から上がり3位の末脚で差し切ったが、2着には終始番手を追走したウォーターナビレラ、3着には好位の一角で流れに乗ったナムラクレアが入線。
2021年も道中好位追走で先頭をにらみ、最終直線で抜け出たソダシが優勝。4角16番手から上がり最速の32秒9で迫ったサトノレイナスはクビ差で惜敗した。
[桜花賞]過去10年の脚質傾向
差し・追込で結果を残した馬を振り返ると、昨年のスターズオンアースをはじめ、2020年のデアリングタクト、18年のアーモンドアイと牝馬二冠以上の名牝が並ぶ。4角10番手以下からの差し切りは、上がり3F33秒前半かつ最速が条件となる。
昨年の新馬戦でJRA史上最速タイとなる上がり31秒4を叩き出したリバティアイランドは、今回も中団からの競馬が予想され、4角のポジション次第では突き抜けてもおかしくない。しかし近年のトレンドである“前”を重視すれば、好位で立ち回れるライトクオンタムやハーパーが、2歳女王の末脚を封じるシーンも想定しておきたい。
最後に逃げ馬の勝利は2015年のレッツゴードンキまで遡る。今年はライトクオンタムやハーパー、ドゥアイズといった強力な先行馬が多く、序盤の先行争いは熾烈を極めることが予想される。ハナを奪いにいくのは前走・チューリップ賞で逃げ粘ったモズメイメイが有力だが、ノンプレッシャーで先頭に立つのは厳しく、逃げ残りの可能性は低いと見る。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ライトクオンタムの1枠は勝率0% 単回収値「225」の5枠は「道悪の鬼」
◆【前走ローテ】リバティアイランドに“鉄板”条件 チューリップ賞組は「2着以下」を狙え
◆【人気傾向】リバティアイランドに“黄信号” 昨年10着……「1人気8連敗」の黒歴史
桜花賞2023予想
▼騎手データ
◆【騎手データ】リバティアイランド・川田に“押さえ”評価 軸は「2着4回」の際立つ安定味
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ライトクオンタムを上回る「S」の最高評価 「完成度の高い走り」
◆【追い切り診断】リバティアイランドに迫る高評価「A」 「この馬の力はフルに出せる」
◆【追い切り診断】前走重賞Vに不満の「B」評価 「“メイチ”はオークスということか…」
◆【追い切り診断】2歳女王“逆転”候補に伏兵を指名 「全力投球とも思える攻め」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気✕実績の「3.2.2.2」は追い風 「前が壁」以外なら馬券内は確実
◆【データ攻略】スターズオンアースも該当の“6年連続馬券内” 虎視眈々と1強崩しを狙う1勝馬
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▼血統傾向
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▼穴馬予想
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文●SPREAD編集部