9日に阪神競馬場で行われる第83回桜花賞(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年、JRA賞・最優秀2歳牝馬のリバティアイランドを筆頭に、シンザン記念で牡馬相手に勝ち星をあげたライトクオンタム、前走・クイーンC勝ちのハーパー、チューリップ賞2着のコナコースト、そのチューリップ賞で逃げ切ったモズメイメイらが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。
◆【桜花賞2023予想/WIN5予想】東西メイン“一点突破”で「5-3-2-1-1」30点 WIN3は想定オッズ“2桁”で高配当狙い
■チューリップ賞組は2着以下が優勢
過去10年、最多4勝は【4.8.6.30】の前走・チューリップ賞組。過去4勝は全て前走3着以内が条件だが、昨年はチューリップ賞を制したナミュールが1番人気10着、2021年の1着馬メイケイエールは3番人気18着と大敗した。むしろ近年は2着以下だった馬の好走が目立ち、今年も勝ち馬モズメイメイより、2着コナコーストと3着ペリファーニアに注目したい。

[桜花賞]過去10年の前走ローテ
チューリップ賞【4.8.6.30】勝率8.3%、連対率25.0%、複勝率37.5%
阪神JF【1.2.0.3】勝率16.7%、連対率・複勝率50.0%
フィリーズR【1.0.2.46】勝率2.0%、連対率2.0%、複勝率6.1%
クイーンC【1.0.1.17】勝率・連対率5.3%、複勝率10.5%
エルフィンS【1.0.0.5】勝率・連対率・複勝率16.7%
朝日杯FS【1.0.0.1】勝率・連対率・複勝率50.0%
シンザン記念【1.0.0.1】勝率・連対率・複勝率50.0%
フェアリーS【0.0.1.4】勝率・連対率0.0%、複勝率20.0%
続いて1勝ずつ勝利を分け合っているが、連対率で上位は前走・阪神ジュベナイルF組で【1.2.0.3】。該当馬はリバティアイランド、シンリョクカ、ラヴェルの3頭。なかでも注目はリバティアイランドで、阪神ジュベナイルF1着馬は連対率100%を誇る。
以下、フィリーズR組【1.0.2.46】、クイーンC組【1.0.1.17】、エルフィンS組【1.0.0.5】、シンザン記念組【1.0.0.1】と勝ち星を分け合うが、いずれも前走3着以内が必須となっている。今年の該当馬は10頭と激戦必至だが、前走・距離別では1400m【1.0.2.53】、1600m【9.10.8.84】と、圧倒的に同距離ローテが優勢。この傾向を踏まえると、前走・フィリーズR組を除く、コナコースト、ドゥアイズ、ハーパー、ライトクオンタム、モリアーナ、ユリーシャ、ライトクオンタムが残る。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ライトクオンタムの1枠は勝率0% 単回収値「225」の5枠は「道悪の鬼」
◆【脚質傾向】近年のトレンドは“前” 2歳女王の末脚封じに重賞Vの2騎を抜擢
◆【人気傾向】リバティアイランドに“黄信号” 昨年10着……「1人気8連敗」の黒歴史
桜花賞2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】リバティアイランド・川田に“押さえ”評価 軸は「2着4回」の際立つ安定味
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ライトクオンタムを上回る「S」の最高評価 「完成度の高い走り」
◆【追い切り診断】リバティアイランドに迫る高評価「A」 「この馬の力はフルに出せる」
◆【追い切り診断】前走重賞Vに不満の「B」評価 「“メイチ”はオークスということか…」
◆【追い切り診断】2歳女王“逆転”候補に伏兵を指名 「全力投球とも思える攻め」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気✕実績の「3.2.2.2」は追い風 「前が壁」以外なら馬券内は確実
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▼血統傾向
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”の1勝馬を抜擢 父の影響か「フルゲートで高い勝率」
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▼穴馬予想
◆【危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 「昨年のナミュールも10着」の背景
文●SPREAD編集部