ニューヨーク・メッツの千賀滉大は2日(日本時間3日)に行われたマイアミ・マーリンズ戦でメジャー初先発。5回と1/3を投げ3安打8奪三振1失点の好投を見せ、メジャー初勝利をあげた。
◆【実際の映像】千賀滉大の「ゴースト・フォーク」対グリエルの「ゴースト・バット」
■1失点で無死満塁のピンチ
千賀のメジャー・デビュー戦、初回から大ピンチだった。2点の援護をもらった直後の初回、先頭の昨季首位打者ルイス・アラエスにフォークボールを中前打されると、続くホルヘ・ソレアには157キロの直球を右翼線に運ばれ、打者2人11球であっさり1点を失った。
その後も制球が定まらず、連続四球を与え無死満塁。絶体絶命のピンチを招いた千賀だが、そこから元・横浜DeNAベイスターズのユリエスキ・グリエルを「ゴースト・フォーク」で三振、続くヘスス・サンチェスも連続三振に切って取り、ジョン・バーティを右飛で仕留め大量失点の芽を摘み取った。
グリエルが千賀のメジャー初奪三振を献上したわけだが、「ゴースト・フォーク」のあまりの威力に、グリエルのバットを空を切った後、宙を舞い、グラウンドの壁際まで飛んで行った。
これにピッチング・ニンジャのアカウント名で知られるロブ・フリードマン氏がすかさず投稿。「千賀のメジャー初奪三振、千賀滉大のゴースト・フォークとユーリ・グリエルのゴースト・バット」と揶揄した。つまり、千賀の「消える」フォークに対して、ユリエルが「消える」バットで対抗したと皮肉ったわけだ。
敵味方から称賛が飛ぶ千賀のデビュー、このままメジャー席巻を期待したい。
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文●SPREAD編集部